二二四日目 弱者が強者を負かす構図っていいよね
「落ちこぼれの人生を送っていた俺が、〇〇をきっかけに大逆転!!」だとか、「嫌がらせをしてくる上司を論破してやった」といった構図って、人気があるように思います。
常に強い人なら、勝ったとしても意外性がありませんよね。勝つとわかっているようなものですから。
そういったものももちろん人気なんですが。不遇な人が成功を掴み取るってやはり
見ていて面白いものです。
池井戸潤氏の小説でいうなら「下町ロケット」がまさにそうです。ざっくりいうと、倒産寸前の小さな町工場がロケットの部品の発注を受けるまでに成長するお話です。
今流行りの「もう遅い」も、そういった要素を含んでいるのではないでしょうか。
「一見不必要or弱そうに見えるが、実は強力な力を持っている主人公。嫌われていた主人公は不要だと追放される。主人公は自分が強いことを理解していて、新たな場所で力を存分に発揮する。活躍を知り、追放側は連れ戻そうとするも、手遅れとなってしまい追放を後悔する。そして追放した側は無能だったため、落ちぶれる」
といった骨組みで、「下町ロケット」といった弱者が強者を負かす構図と似ていないようで若干似ています。
まずは、「現状、周りに理解してくれる人がいないけど、わかってくれる別の人たちと組んで幸せになる」といったところ。
次に、「実力を見誤ったものが落ちぶれること」です。だいたいすごく嫌なキャラが出てきます。そんなキャラが因果応報で嫌な目にあうと、少しはスッキリするでしょう。
そして、「自分のやり方はうまくいくが、追放側は愚策を弄してばかり」といったところです。
正しいことだけがまかり通るものではありません。たとえ弱者の意見が正しくとも、強者の誤った意見に押しつぶされてしまうことだって多々あるでしょう。
弱者の正しい意見がしっかり通る。そんな理想を果たしてくれると気持ちがいいですよね。
「弱者が強者を負かす」というのは、勧善懲悪的な感じでしょうか。ある意味「もう遅い」もお約束に乗っ取っているから流行っているのでしょう。
ふだんうまくいかないことも、こういった小説では叶えられます。自分の思うがままに事柄がうまくいくのですから。
構図自体は昔から使われている、面白いものです。毛嫌いせずに読んでみると、意外と面白いかもしれませんよ。
あざとくやりすぎると、みていて不快だというのはわかりますが。




