孤独
わたしがお話するあの子には
わたしより優先すべき相手がいて
わたしはその輪に
入ることはない
あんなに親しくしてくれたあの子
今じゃ初対面のように
並べる敬語が胸に刺さる
わたしはお前の孤独を癒す
ただの喋る人形でしかなかったというの?
ああ、誰のために生きているのだろう
ああ、お前のためにここにいるのだろうか
でも、もう用済みなのね
優しくしたあのころ……
唇を噛みしめる
わたしは都合の良い
道具だと、いうのだろうか
そんなの、そんなの
あっていいのだろうか
もうお前と目をあわせるものか