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9話 到着マイハウス

申し訳ありません……!かなり遅くなった上にものすごく短いです。

執筆欲がなかなか湧かず身が入らない……次話もどうするか悩んでおります。

それでも良ければ楽しんでください。

 俺でも【マップ】や【神眼】がなきゃ迷うほど深い森だ。そんな中をどんどん奥の方へ進んでいくもんだから彼らは気が気でないだろうな。彼らからしたら、ここのモンスター一体でも脅威なんだし、最悪俺が裏切るかもしれない。

 ローブも大男も一応すぐ武器を抜ける体制を維持してるし……モンスターはともかく俺も警戒対象だしな。うん、我ながら怪しいし。


 と、もうすぐ着くな。


「お二人さん」


「っ……なんですか?」


 ローブは訝しげにこちらを見て大男は周りを見渡す


「いや、モンスターの襲撃じゃありませんよ。もうすぐ着くんで声かけたんです」


「!そうか!」


「……」


 大男は素直に喜んでるけどローブはより警戒してるね。


「それじゃーれっつごー」


 警戒するのは良いことだし、警戒していない

 大男の方がおかしいんだけど。これが【信用】の力か。ちょっと怖い。




 暫くすると段々と森が薄くなってきた。中には青白い木やどでかい杉の木があったりして、さっきの森とは全く別の顔を見せる。

 そして道のようなものもあり、いかにもといった風景で神聖さまで感じられ……るんだと思う。


(まあ、俺には素材庫にしか見えないけど)


 このエリアは元々家の裏に植えていた物を植え直してできた場所だ。俺がいちいち素材を取ってくるのがめんどくさいからと言って、追加パックまで買って栽培しやすいようにしたものだから植え直しても強く、それも元の森を侵食する勢いで育った。ほら、あそこの霊樹なんか普通のより背が3m高くて太さも1.5倍ある。他にも色々デカかったりして豊作だな。


 あとは青白い百嶺樹がエルダートレント化してたりするが、まあ問題はない。


 さ、いよいよ着くぞ。


「お二人さん」


「っ……なん」


「いや2回目は流石に良いから。ほら、見えて来たぞ」


「あ、ああ……」


 道を進むと木々の隙間から赤い煉瓦の屋根と白塗りの壁が見えてくる。


「……魔女の館」


 何ラスボス手前みたいな空気出してんだこいつら。

 きたガラスのお洒落な窓に両開きの扉。豪華な店に見えないこともない屋敷をイメージして作ったからいつ見ても完成されてるな。ありがとうyuuさん。

 まあいいや。


「おーいアミラー」


 帰ってきたってわかってるだろうけど一応呼んでみる。

 大男たちがビクッッとする。だからビビりすぎだって。


「──お館様、おかえりなさいませ」


 両開きの扉がひとりでに開くと、絨毯を挟んで見目麗しいメイドや執事達が一糸乱れず頭を下げる。そのメイド達の奥、ド真ん中でアミラが一礼をして微笑む。


「……」


「お客様も御一緒でしたか。ようこそおいで下さいました。我が主人の館へ」


 まるで今気づいたかのように驚き頭を下げる。


「おい」


「はい、なんでございましょう」


「その小芝居やめれ」


「畏まりました」


 アミラが手を叩くと玄関を固めていたメイド達が去っていく。というかあのメイド達、どこかで見たなと思ったらあの変態(いちごマッチ)のホムンクルスか。倉庫にあったのか。


「それとお館様?お客様が固まってますが」


「ん?あ、ほんとだ。戻ってこーい」


 手を目の前で叩く。反応ナシ。

 肩を叩く。反応ナシ。

 大男はブツブツとうわ言を言っているし、ローブはフードのせいで全く顔が見えなくなっている。


 あれ?なんで戻ってこないんだ?


「……あ」


「……アミラさん?その、あって何かな?何か心当たりがあるのかな?」


「い、いいいえいえいえ。ありませんありませんよぜんぜんまったくこれっぽっちも」


「言いなさい」


「恐らくホムンクルスが原因ですごめんなさい」


 やっぱあるんじゃねーか。

 ホムンクルスのせい?なにかあったっけ。思い出せ……。


 ゲームの時のホムンクルスは人造の人間……にとても近い、NPC用のAIの入ったゴーレムだったよな。特徴は他のゴーレムよりコストが高く、完全な人形であること。武器や防具も装備できて、AIも優秀。それと作る素材によっては特殊能力が付くことか。


 俺が作った執事型は男女両方とも本当にノーマル仕様だっから、変態が作った方が問題だな。

 あの変態のモデル:M.12b ──万能メイド型ホムンクルスだっけ?メイド型万能ホムンクルスだったか?まあいいや── のコンセプトは、何でも出来る美少女メイド隊。痺れる魅力に注意せよだったな。


 ……あー、わかった。


「メイド隊の『目』だな?」


「恐らく……失念してました……」


 変態が言った、痺れる魅力とは、あのメイド隊の目に使われた素材に付いている麻痺効果。あとは魅力の線も怪しい。匂いにも気を使ってたから汗の代わりに魅了効果のある物質でも出してんじゃないかな。


 あ、言い忘れてたが多分ホムンクルスには感情がある。というか起動させれば汗もかくし食事もとれるから本当に人造の『人間』になったな。


 ……人をこの手で創り出す、か。業が深いな。俺もやってるけど。


「まあ、なんだ。客室で寝かせてやっといてくれ。何か気が抜けた」


「はい……あの」


「んー?」


「……罰をお与えください」


「……いーって。気にすんな」


 罰とか、与える程の事でもないしな。アクビを噛み殺しながら部屋へ帰った。

「書け……って言いたいところだけど、その、大丈夫なの?」


はい。


「まあ早く書けても面白くなければ意味がないものね。頑張って楽しませるもの描きなさいよ」


はい……!

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