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転生生活 魔法都市エディミアル 授業

話の流れを考えるのは楽しいけどいざ書くとなると疲労してしまうのが辛い。

頭の妄想をそのまま文章に変える技術がほしい。

妄想を日本語に変換するのが大変です。

ボキャブラリーが足りない。

 光の精霊クラスになって数週間、授業があるのは当然の事なのだが、その様相は僕の想像からは掛け離れていた。

 最も今までとの違いを噛み締めているのは途中で妖精クラスを抜けていた僕よりも妖精クラスにいた他の人達だろう。


「それでは、始めるので定位置に着いてくれ」


 生徒たちが集まる訓練場の一角で高らかに声をあげたのは、光の精霊クラスを受け持つ竜クラスの人物。

 名前は、バレリア・アレストラス。

『輝導者』と呼ばれているイケメンだ。

 どこか影のあるフェイムとは対照的で明るく活発なイメージだ。

 前世にいたならテニスでもしてそうなイケメンである。


 彼の特徴は、集団戦に特化した魔法を使うことである。

 集団で詠唱をしてそれを発動させる重要な役割を担う存在だ。

 集団での詠唱はいわゆる多重詠唱の事なのだが、この多重詠唱がばかにできないほど難しいのだ。

 というのも多重詠唱は、複数の人の魔法詠唱したものを一つのまとめる技術だ。

 擬似多重詠唱は、所詮まね事のようなものなので本来の多重詠唱とは天と地ほどの差がある。

 まず擬似多重詠唱は、その性質上魔力を大量に消費してしまう。

 試験官が使っていい魔法では無いのだ。

 しかし、多重詠唱は、使う魔力量自体はそれほど多くはない。

 それでも複数の人が魔力を出すため魔力量自体は、とてつもなく強大なものとなるのだ。


 さて、今バレリア先生が行おうとしているのは、案外難しい多重詠唱だ。

 これが初めてということではなく今までも似たような手順を踏んでいる。

 状況を簡単に説明するならば、前世であった学校の文化祭の為に練習する合唱のようなものである。

 ただし、合わせるのは歌ではなく詠唱、そして魔力である。


「では、いくよ!

 3、2、1、はい」

『今、詠え

 遥かなる場所を超え

 さあ、唱え

 わずかなる時の声

 合わされ力我等が魔力

 集え魔力未知なる力

 今托すは我等が祈り』


 多重詠唱の基本となる合唱だ。

 ここまでが、生徒たちによる詠唱そしてここから先が、バレリア先生ひとりの詠唱だ。


『今紡ごう、集いし魔力よ解き放たん

 白き神が解き放ちし極限なる光』


 そして手を振り上げるその手から放たれた光は、予め設置されていた的にぶつかりその的を消し飛ばしてしまった。

 因みにであるが、僕の擬似多重詠唱で唱えた雷の槍でも壊せなかった金属の塊である。


「どうだい、みんなが力を合わせると普段壊せないようなものでも壊せるようになるんだ」


 金属の塊の方が消し飛んだ跡の地面には、魔法の傷跡がガッツリと刻まれていた。


真銀鉱石(ミスリルライト)という金属を今回的にした訳だが、多重詠唱魔法の威力は理解していただっけただろう。

 多重詠唱魔法において最も威力のある合唱法は理解できたと思う」


 僕は、それを見学しながらため息をついた。

 隣には目を輝かせたクリアが、みんなの方を見ている。

 僕とクリアは、合唱に合わせられなかったので見学という形になったのだ。

 僕は一回に使う魔力量が多くて合わせられず、クリアの方は詠唱が周りに合わせられなかった。

 もちろん、何度か調整はしてみたものの最終的には見学という形で落ち着いたのだ。

 ただ、多重詠唱をどこか甘く見ていた僕にしては、今回の授業はとても驚かされるものだった。


「次は輪唱法に移りたいが」


 そう言ってバレリア先生が、懐から懐中時計を取り出したと同時に授業の終わりを告げる鐘が鳴る。


「時間が来たようなのでここまで、次は輪唱法の成り立ちから教えるから各自準備をしておくように、解散」


 バレリア先生は、生徒たちを一瞥するとにっこり笑った後、立ち去った。

 そして、生徒たちも思い思いに教室に向かていく。


「どうだった? 私たちの魔法は?」


 見学したいた僕らに近づいてきたのは、生徒の中では、仲良がいいミーミアだった。

 三つ編みに結われた銀髪の彼女は、否が応でも目立つため近づいてくるのがすぐにわかった。


「ああ、驚いたよ」

「ぼくもー」

「だよね。

 私も驚いたよまさかあれほど強力な魔法ができるなんて、対して魔力も消費してないのにあの威力って、もっと魔力を増やしたらすごそうだよね」

「いや、無理だろ」


 メガネを押し上げながらニヤリと笑うミーミアの妄想を否定したのはドラフだった。

 数少ない仲が良い生徒の一人で、赤色がかった茶髪が特徴的な少年だ。

 鋭い目で指摘されると怒られたようにも感じてしまうが、ただのツッコミなのでそこまで気にする必要はない。

 ミーミアもそのことは理解してるため怖がったような表情ではなくすねたような表情をした。


「む、なんでさ」

「そもそも、それができるんだったらフレアが、見学する意味がないだろう?」

「ふむ、それもそうだね」

「多分、バレリア先生が掌握できる魔力量が今ぐらいなんじゃないか?」


 ドラフの言葉になるほどと頷くミーミア。


「それでもすごかったよ」

「ふふふ、そうよね。

 けどやっぱりかっこいいなー」


 バレリア先生の後ろ姿を見守る女生徒は、何人かいた。

 やはり、どこの世界でもイケメンは有利らしい。


「じゃあ、さっさと戻ろうか」

「ああ、そうだな」

「戻るよー」


 僕の提案にドラフが乗りクリアがミーミアを呼び戻す。


「あ、待ってー」


 とりあえず今日の授業はこれで終わりだ。

 放課後はどうしようか。

拙作をご覧いただきありがとうございます。

あまりに中途半端な終わり方だったので、少し修正しました。

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