転生生活 魔法都市エディミアル 結果発表
二発目、短めです。
取りあえず乗り切ったけど次が無い。
あぁ
試験が終わり教室には、光の妖精クラスの生徒たちが揃っている。
試験が終わった直後だからか聞こえるのは試験に関する話ばかりだ。
「フレアはどうだった?」
「あそこまで試験官を圧倒したんだから自信あるに決まっているでしょう?」
ドラフの質問に勝手にミーミアが答える。
「あれで無理だったらちょっと普通のやり方じゃ無理だと思う」
「それもそうよね」
「へえ、普通じゃないやり方ってなんだ?」
「取りあえずは、試験官を変えてもらうとか」
「なるほどー、確かにね。
今回の試験官が悪すぎだよねぇ。
誰が決めたんだろうね?」
「その質問の答えは持ち合わせてないよ」
「そうだろうな。
質問が悪すぎる」
「えー」
ミーミアが頬を膨らませていると扉の音が聞こえたのでそちらの方に意識が向く。
ムストとアメリア先生が入ってきた。
ムストの手には、箱がある。
教壇の上に上ったムストはそれを備え付けの机に置く。
「それでは、合格者の発表をする」
ムストが結果発表をするようだ。
「クリア・メイスン」
「はーい」
間延びした返事をするクリアに顔をいぶかしめるムスト、しかし特に注意をする事もなくクリアが来るのを待つ。
クリアが目の前に来るとスクロールを一つ無造作に取り出し広げて名前を呼ぶ。
ムストの後ろに立つアメリア先生が、ため息を吐いた。
すぐ後ろでため息を吐かれたら普通聞こえるはずだが、ムストの表情は変わらない。
聞こえてないのかそれとも気にしていないのか。
「クリア・メイスン、この度試験において優秀な成績を修められた事により精霊クラスへ参加を認める」
「はーい」
間の抜けた返事が教室に響き渡る。
一瞬、顔を引き攣らせるが、すぐに持ち直しスクロールを手渡すムスト。
クリアが戻ると次々に名前が呼ばれていく、どういう順番か解らないけれども女の子が後回しにされているのは何か意味があるのだろうか?
ドラフ、ミーミアも呼ばれてミーミアの次に僕の名前が呼ばれた。
「フレア、試験合格おめでとう。以下同文」
投げやり感があるが、まあ、合格は合格だありがたくもらっておく。
どうやら僕で最後だったようだ。
「以上で進級試験を終わる。
この度合格出来なかった者は、訓練を励むように!
以上、解散」
そういってムストは機嫌悪そうに教室から出ていく。
光の妖精クラスの生徒たちは、みんな付いていけなかったようだ。
いや、寧ろアメリア先生が、教室に残っているのが困惑の原因だろう。
「とりあえず解散してくれて構わないが、フレア君は残るように。
後、試験の結果に不満があるなら私に言いに来な。
それじゃあ、解散だよ」
アメリア先生の言葉にようやく生徒たちが動き出す。
試験を合格して喜ぶ者落ちたことを悔しがる者、悲喜こもごもな教室の中で僕は、内心びくびくしていた。
無いと思うけど合格取り消しとかないよね?
拙作をご覧いただきありがとうございます。