転生生活9
序章の一番最後になります。
いやあ、なかなか形にするのすら難しいですね
週ごとなので余裕がありますが、その余裕をクオリティにフィードバック出来ないもどかしさ。
結局街に繰り出したのは夕方になった頃だった。
フォーミュさんの同伴の元、ドアゴン街に到着する。
夕方という時間帯はまだ人通りが多い、明日の準備をする冒険者たちや酔っ払った冒険者たちが道に溢れている。
「では、ひとまず今日は下見だけということではぐれないように付いてきてください」
「「は~い」」
僕とエリイはほぼ同時に返事した。
「とりあえず、魔法士といえば杖でしょうな」
フォーミュさんは、軽い足取りで歩き続けます。
「店をぱっと見て回るだけですから暗くなった頃には帰ることになるでしょう。 ああついでですし制服の採寸もしてしまいましょう」
その日は、魔法学校の制服の採寸だけしてもらい、あと街を見て回って終わった。
なぜかエリイも採寸を受けるように言われていたが、何か服を用意してくれるのかな?
見て回った店は魔法士関連の品が中心だった。
魔法道具屋には魔法書と呼ばれる呪文を記すノート、魔法発動媒体である、杖、オーブ
魔法生物屋には、色々な使い魔、中には牛もいた。 牛の使い魔って……。
あとは、服屋と言うよりは防具屋に近いが、そこでローブやら、魔法学校の指定服があった。
ちなみに服の採寸はそこで行った。
大体できたことと言えばその程度だ。
服を採寸しに行っただけみたいな感じだな。
そして、帰り道にフォーミュさんと雑談する。
「服は出来上がるまでに三日はかかると思っていてください」
「しかし、いいんですかまだ試験すら受ける前からこんな用意をして」
「普通なら、学校側が用意した物を着るのが普通なのですが、あなたの場合は少し特別扱いしています」
「どういうことですか?」
「まず、あなたの魔法適性検査、まあそれの簡易的なものですが、受けてもらいましたよね?」
「メイさんのあれですか?」
馬車の中でやった適性検査、けどあれってメイさんの気まぐれじゃ無かったの?
「まあ、ただの気まぐれみたいでしたよ? しかしそれで面白いことが2つわかったんです」
「2つ?」
「ええ、一つはフレアくんの圧倒的光の適正、もう一つは、エリイさんの闇の適正です」
「え? 私もですか?」
「ええ、エリイさんの闇の適性については後で話します。 まずはフレアくん、君の適正の光の魔法は闇魔法ほどではありませんがやや少なめです」
「へえ」
「なので、強力な魔力を有する君は実技でほぼ合格点をもらうでしょう」
「それでいいのかいいのか?」
不安しか無い、大丈夫なのか魔法学校
「はい、大丈夫です。 もしそういう方が成績が悪ければ補習を受けるだけですので」
前世に補習の知識があるばかりに想像できる自分が憎い。
「なので、フレアくんは大丈夫でしょう。 次にエリイさんですが」
エリイの方を見るフォーミュさん。
「闇の適性は至って少ないのでほぼ試験無しで合格します」
「そうなの?」
「はい、それほど闇の適正は珍しいのです。 もちろん適正が無くとも闇に属する魔法を使えますが、しかし、適正を持っているのはより深く闇の魔法を扱うことができるのです。 数が少ないので、研究もあまり進んでおりません、なので闇の適正者はどんなに小さい魔法力であってもほぼ魔法学校へ入ることができるのです」
「でもお金が」
「大丈夫ですよ。 お金がない人にはきっちり奨学金が入ります。 しかも親御さんにも準備金として毎月、金貨五十枚ほど支払われます」
金貨五十枚、えーっと、銀貨一枚で昼飯一回分で銀貨十枚で金貨一枚分だから五百回分のメシ代になる。
えーっと五百を三で割ると百六十六だから百六十六日分のメシ代になるのかすごいな!
「僕は?」
「私が支援しますので大丈夫です」
「え?」
「おや? 聞いておりませんでしたか? 私は、有能なものをあの館に集めているのですよ。 その中のひとりがフレアくん君というわけなのです」
フォーミュさんの胡散臭さが跳ね上がったぞ!
「まあ、細かいことは気にせずに魔法学校に通うことに専念してください」
「はい」
「あい」
「エリイさんはいい返事ですね」
にっこり笑うフォーミュさんの顔はとてもにこやかだった。
拙作をご覧頂きありがとうございます。
この後書きを読んでくださるあなたは、よっぽど面白い文章に目がないのだと思います。
拙作が面白いというよりはこのような作品にまで眼を付ける方はそのくらいしかいないかと。
ここまで読んでくださったk他のためにも稚拙ではありますが、頑張らせていただきます。