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転生生活 魔法都市エディミアル 試験当日二日目

 あれから、ミーミルは完封しドラフといい勝負をした。

 模擬試合でわかったことは、展開型魔方陣の弱点と魔力操作の難しさだ。

 魔力操作は、クリアの言うとおり今のまま無理やりやれば何かがはじけそうな感じがしたので今はやめている。

 しかも、魔力操作のあとは、むしろ魔法の制御が出来なくなり展開型魔方陣すら使えなくなった。

 そのせいでミーミルを完封するしかなかった。

 幸いなことに詠唱をすれば魔法は普通に発動した。

 だから、いつも以上に魔法を展開しないととあせり気がつけばミーミアの前には何百もの雷の矢が展開されることになってしまったのだ。

 決して、魔力操作うんぬんの話などこれっぽっちも関係ないので勘違いしないように。

 次のドラフとの戦いはさっきのやり方では模擬試合の意味がないと言われて大きい呪文を使った。

 ドラフは、光の盾と光の剣をうまく使いこちらの攻撃をいなしつつ戦っていた。

 最終的にはいなしきれずこちらの勝利となった。


 模擬試合の後は、フォーミュさんのカレーライスを六人で味わいその後、少しの自由の時間の後、寝る事になった。

 ドラフとミーミルもフォーミュさんの館で泊まることになり。

 ドラフとクリアと僕、ミーミルとイブとエリイがそれぞれお泊まり会みたいに同じ部屋になった。



----------



 翌日、僕らは身支度を済まして登校する。

 学校に到着すると何やら列ができていた。


「簡易検査をしますので並んで下さーい」


 先生がそう言って生徒たちを並ばせる。

 どうやら第一試験の目的の一つであった違反行為をの発見を訓練場が荒らされて無効化されたので簡易的な措置をとったようだ。


「また検査かよ」

「面倒くさいな」


 生徒たちの列からそんな声が聞こえてくる。


「なるほど、簡易検査をすることで不正を防ぐわけか」


 僕は、列を見ながら呟いた。

 しかし、朝から並ばないといけないのは少々億劫だ。

 さっきの文句にも同意しそうになる。


「いよいよ第三試験か。

 なんだか緊張してきたな」

「そうね。

 クリアには関係ないことだろうけどね」

「んー?」


 相変わらずぼおっとした奴だな。

 これでいて詠唱短縮を自在に操れるというのだから質が悪い。

 クリアの相手となる試験官が少々かわいそうに思えてくるが、まあ、そこは上級生だから大丈夫だろう。

 とりあえず僕らは光の妖精クラスの列に加わる。


「やー、懐かしい光景だね」

「早くいかなくていいのか?」


 てくてくと光の妖精クラスの列を通り過ぎるイブ。

 エリイはもうすでに闇の精霊クラスに向かっているというのに


「大丈夫、本当はフェイムさんが来るはずだったんだけどちょっと用事ができたらしくてね変わりが来るまでの代わりとして私に釣竿を持つように言われたの。

 かかるまで時間がかかるから大丈夫って言ってたけど掛かるまで時間がかかるって。ブフッ!」


 なにやらフェイムさんが残した言葉がイブに笑撃を与えたようだ。

 どこがおもしろいのやら。


「そ、そんな目で見るなよ。

 仕方がないだろう?

 あの顔でそんなしょうもないギャグを入れられたら笑うなって方が無理だよ。ぷっ」


 フェイムさんの顔を思い浮かべて先ほどのセリフを言わせてみる。

 なるほど、少し、いやじわじわくるな。


「で、代わりの人って誰が来るんだ?」

「私だよ」

「あ、アメリア先生」


 光の妖精クラスの担任のアメリア先生だ。


「全く、あの小僧にも困ったもんだよ。

 私を使いっ走りのごとく扱いよって」


 そう言ってアメリア先生はため息を吐いた。


「ありがとうねイブリス。

 あとは私が見とくからあなたは、教室に戻ってなさい」

「……はーい、じゃあねフレア!」


 アメリア先生に促されて少し残念そうな顔をした後、元気よく挨拶してにこやかに去って行った。


「さて、どこまで聞いているかわからないけど今回の試験は荒れそうでねぇ。

 言っちゃなんだが、試験官の性格が悪いからフレアにとっては不利だろうねぇ」

「え、それってどういう」

「すぐにわかるさ。

 それよりもお前さんに忠告だよ。

 試験には全力で挑むこと。

 いいね?」

「はい」


 言われずとも実技試験には全力で挑ませてもらうつもりだ。

 今まで使わなかった完全詠唱、もとい疑似多重詠唱も惜しまず使うつもりだ。


「なら心配はいらないさね」


 そう言って列の前の方に向かっていったアメリア先生。

 あれ?

 そんなに離れて大丈夫なのか?

 不意にそんな言葉が脳内をかすめる。

 てっきり近くで警護してくれると勘違いしたからだけど。

 しかし、アメリア先生も暇ではない。

 フェイムもしばらくは大丈夫と言っていたしと思い直して、三人を見るとうち二人は好奇心を隠せないといった風な目で僕を見ていて、残り一人はあくびをしていたのだった。

拙作をご覧いただきありがとうございます。

筆が進むときと進まないときの差が大きすぎて辛い。

あと、小説を書いていると時間が『キングクリムゾン!』なのも辛い

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