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転生生活 対ボス戦(二回目)

 再び現れ始めたゴブリンたちを雷で焼き殺し魔方陣を解除しつつ進む。

 そして途中であの二つに分かれたところまで来た。

 入口がどこに繋がっているかわからないので気になるが、前回出口から出たこともあり、確実性を優先する。

 おそらくオーガとも戦うことになるだろうけれど何とかなるだろう。


 二回目のオーガだが、前回はユウが倒したのでちゃんと戦うのは一回目だ。

 魔法が効かないわけではないが、詠唱をする隙を突かないといけないため手間がかかる。

 短縮詠唱では出力不足でオーガの防御力を破れない。

 かといって完全詠唱を唱える余裕はない。

 なので普段通りの詠唱だ。


 とはいえ、単純に雷魔法を当てるだけでは勝てそうにないので一旦逃げる。

 逃げられないほどの速さではないので何とか逃げ切れたけど近づかれると倒す方法がない。

 完全詠唱をしながら近づくにしても唱えきれなければ、魔力の無駄遣いになってしまう。

 何より前回の僕では完全に詰んでいると言うことに気が付いた。

 やっぱり殺す気だったんじゃないのかあの人!

 とか憤慨しつつ、過ぎたことなので気にしないように気を静める。


 今回は魔方陣を使って魔法を発動することができるため、光魔法で空中に魔方陣を展開させる。

 展開した魔方陣をオーガの周りに設置する。


「よし、準備完了」


 魔方陣を展開したことによりオーガが警戒するがもう遅い。


『紋章術式魔法陣起動』


 魔法陣を起動し雷魔法を発動させる。

 オーガの周りに展開した魔法陣から雷の矢をオーガに向かって集中砲火する。


 しばらく部屋が雷の光りにより明るくなるがしばらくして魔法陣が消える。

 あとに残ったのは真っ黒焦げのオーガのみだ。


 オーガを倒したことを証明するようにオーガが出てきた魔法陣が光りだす。


 しかし、あの白騎士が出てこないか警戒をする。

 しばらく待っていても出てこなかった。

 ユウは何か知ってそうだったけど何だったんだろうか?



----------



 魔法陣に乗ると前回と同じように洞窟に転移する。

 のんびりしてても仕方がないのでそのまま洞窟の外に出る。

 洞窟から出ると黒髪の少年と少女と言うにも幼い女の子がいた。


「お、ようやく出てきたか。

 一応初めましてかな? 僕の名前は、ホンジョウ・クルトって言うんだよろしく。

 この幼女はクリスだ」


 黒髪少年は、唐突に挨拶してきた。


「初めまして?」


 僕は、クルトと名乗る少年にどう対応すればいいか決めあぐねていた。


「一応?」


 彼の後ろにいるクリスが疑問の声をあげる。


「ああ、一回だけ会ったと言えば会ったんだけど、ぶつかっただけだから多分覚えてないだろう?」


 そう言われると僕は頷くしか反応できなかった。


「ああ、あらかじめ言っておくけど君と敵対する気はないよ」


 その言葉に僕は首を傾げる。


「まあ、そうなるだろうね」


 なんども頷く黒髪少年に僕は疑問を表す。


「マリコさんの関係者じゃないの?」

「いや、ただ、君を探してたんだよね」


 疑問に答えてくれたのはいいが疑問が深まった。


「僕を探しに?」

「ああ、とはいえもう用事は終わったけどね」

「???」


 僕の表情を見て面白そうに顔に笑みを浮かべ


「ああ、そうだもう一つ頼まれごとがあったんだった」


 勝手に話が流れて付いていけずただ疑問が頭をもたげるだけだったが、次の発言で僕は完全に思考が停止する。


「エリイとかいったかな? その子が精霊クラスに昇級したんだ」

「エリイが?」

「ああ、次昇級すれば魔導士と呼ばれる巨人クラスだ」

「そうか」

「じゃあね、これで支払いは完了だ」


 そう言って黒髪少年は、手を振りながら立ち去り、獣人の子は軽く頭を下げ黒髪少年の後を追いかけて行った。

 あまりの一方的な流れに僕は呆然と立ち尽くすのみだった。

拙作をご覧いただきありがとうございます。


修正

「エリイとかいったかな? その子が巨人クラスに昇級したんだ」

「エリイが?」

「ああ、次昇級すれば魔導士と呼ばれる竜クラスだ」

「エリイとかいったかな? その子が精霊クラスに昇級したんだ」

「エリイが?」

「ああ、次昇級すれば魔導士と呼ばれる巨人クラスだ」

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