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転生生活 23 衝突

今年初めての投稿

12月に何があったかと思うくらいPVが増えてた!

やったー

 不意に声をかけられたので振り向くといつの間にか近くまで来ていた短髪がよく似合うイブさん。

 服装は白の刺繍が入っている青の制服だ。


「イブも練習ですか?」

「うん、そうだよ。

 せっかく新しい魔法を覚えたからね使ってみようと思ってね」

「新しい魔法?」

「うん、私の適正は水だからね。 その派生属性の氷魔法を覚えたからそれの練習だよ」

「見ててもいい?」

「いいよ、ところでフレアくんは何の練習?」

「土魔法」

「光に土魔法? 聞いたこと無いね?」

「まあ土魔法を希望する人自体少ないみたいだしね」

「何でまた土魔法?」

「きんぞくを使うんだよね」


 自慢げに言うエリイ、さっき説明したばかりだしね。


「きんぞく? 鉄とか金とか?」

「ああ、その通り」

「ハッハー、よく知ってるねえフレアくん。 精霊で初めて土魔法として教えてもらえるレベルの魔法なのに」


 そのエリイの言葉に思考が一瞬止まる。


「え? 妖精で教えてもらえないのか?」

「うん、妖精で適正ない人に教えるのは土魔法の基本であるゴーレムだけだよ」


 なんてこった!


「普通の光の適正の人は水魔法を選ぶんだけど」

「僕は水の適性ないんだよ。 使えないし」

「使えない? 何か水に怖い思い出でもあるの?」

「ん?」

「やけどした人が火の魔法を覚えれなかったりもしくは火の魔法だけしか使えなくなったりすることがあるんだよ」

「ん~? 特にこれと言ってはないかな?」

「無意識のところで水を怖がってるのかも」


 え~そんなよくわからない理由で水魔法使えないのはショック。


「まあ、エリイと同じクラスになったからよしとするか」

「ん? エリイも土魔法を選んだの?」

「うんそうだよ」

「理由聞いてもいい?」

「秘密~」

「むう、残念」


 ふと、後頭部にチリリと焼けるようなものを感じそちらを見ると貴族のご子息が親の敵を見つけたような形相で立っていた。

 いつも通り取り巻きを連れているがその取り巻きもこちらに敵意を向けているのは一目瞭然だった。

 それを見て、また面倒事に巻き込まれるのを煩わしく思い寮に戻ることにした。


「今日はこんなもんにしようか」

「ん? どうしたの急に」

「台風が近づいてきたから逃げるだけだよ」

「「台風?」」


 そう言ってエリイとイブさんは僕の視線を追ってムストを見る。


「ゲッ、またあの馬鹿か」


 イブさんも嫌そうな顔をする。


「ほら、早く行こう」


 そう言ってエリイが手を引くのに任せてその場を後にしようとするが、進行方向に雷の矢が突き刺さる。


「おい! 調子に乗るなって言ったよなピカピカ野郎!」


 いきなりの攻撃にイラッとしたので言い返す。


「人に向かって魔法を放つなムスト」

「人!? はっ、お前みたいな平民が人なわけがないだろ」

「意味がわかんねえ」

「家畜が人と同じ教室で授業を受けているだけで虫唾が走ってんだ。 おい、お前ら」


 ムストがそう言うと取り巻きの奴らが呪文を唱え始める。

 ため息を吐いてこちらも呪文を唱える。


『炎玉よ敵を焼け』

『水矢よ敵を射抜け』

『石礫よ敵を叩け』

「はあ、」『雷の壁よ防げ』


 目の前に雷を固めたような壁が現れ飛んできた魔法を全て防ぎ切る。

 それを見たムストは何を考えたかわめきながら呪文を唱える。


「ふん! そんな壁は意味ねえよ」 『雷の槍よ敵を貫け』


 槍はヤバイ壁を超えられる。

 と思ったときには遅く雷の槍が飛んできたところだった。

 なんとか身を翻し近くに立っているエリイとイブさんを押し倒し回避する。

 その直後、槍が飛んでいった方から轟音がした。


「馬鹿野郎! こんなところでその威力の魔法を使うんじゃねえ!」

「黙れ家畜が貴族様の狩りの標的になることを感謝しやがれ!」


 もうヤダ、メチャクチャだこの人。

 すぐに対応できるように立ち上がる。

 しかし、いかんせん向こうは取り巻きが複数いる。

 既に呪文を唱え始めていた。

 悪態を心のなかでつくと同時に隣から声がかかった。


「ふう、仕方ないね。 私も力を貸すよ」

『水よ盾となり我を守れ』『凍れ我が盾触れるもの全て凍てつかせよ』


 イブさんが唱えた呪文は瞬く間に目の前に氷の防壁を作り出した。


「な! なんですかそれ!」

「うん? 二連詠唱だよ」


 イブさんが作り出した氷の防壁は見事に取り巻き共の魔法を防ぎ切る。


「くっ、イブリス! なぜ平民の味方をする!?」


 ムストはいかにも理解できないと言った顔でこちらを睨む。


「ふう、この学校の中では身分は関係ないって決まり事があるでしょう」


 気負うこと無く言い返すイブさん。

 イブさんかっこいい。

 しかし、これ落とし所がわからん。 ムストが怒ってる理由がわからないことにはまた絡んでくるぞあいつ。


「イブさん、イブさん、イブさん」

「何回も呼ばなくても一回でわかるよ。 何?」

「ムストが怒っている理由ってわかりますか?」

「貴族と平民が仲良くするのが気に入らないとかかな?」

「違うよ、あいつはイブリスのことが好きだからヤキモチ焼いてるの」


 イブさんと僕が見当違いの見当をしていると不意に答えをくれたのはエリイだった。

拙作をご覧いただきありがとうございます。

物語を考えるのは楽苦たのくるしいですにゃあ

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