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転生生活 竜種討伐 森へ

すみません少し遅れました。

流れをどうするか迷い始めると時間がかかってしまう。

 まだ日も昇りきっていない早朝、しかし、村の人々の朝も早くそれぞれの家から煙が上がっているのが見て取れた。

 そんな中、僕たちは、村を発つ準備をしていた。


「もうお発ちになられるのですかな」


 そんな僕たちを見送りに村長が来てくれた。


「ええ、お世話になったわね」


 パレアさんが振り返り返答する。


「ここ最近の森は不穏なので十分気をつけてくだされ」

「わかったわ。

 それじゃあ行きましょうか」

「はっ」

「へい」

「おう!」


 ボリスとウィグラさん、そしてイブが返事をする。

 僕は、半分夢うつつのエリイを支えつつ頷いた。



----------



 森に入って三時間はたっただろうか。

 ずいぶんと歩いたせいで大分と疲れが溜まってきている。

 時折、ウィグラさんがなにかの道具を取り出し行く方向を調べているため迷っているのではないかという心配は起こらなかった。


「ねえ、パレアさんまだ?」


 イブが最初に音を上げた。

 なんやかんや言っても僕もエリイも山歩きはなれている。

 疲れない歩き方も自然と身につく。

 しかし、根っからの都会っ子であるイブは、後輩であるエリイの手前頑張っていたが、ついには耐えられなかったようだ。

 パレアさんは少し困った表情をしたが、ウィグラさんの耳打ちですぐに笑顔になる。


「後もう少しで着くわ。

 ほらあそこ」


 パレアさんが指差す先に小さい岩山が見えた。

 あれが今回の目的である『石竜』なのだろうか?


「もう少し近づいたら休憩にしましょうか」


 パレアさんがそう言って手を叩くとウィグラさんが頷く。


「それが良いでやしょう。

 疲れがある状態での戦闘は禁物でやすから」

「最終的な準備もしておきましょう」


 しばらく歩き、ちょうどいい岩場があったのでそこで休息を取ることになった。

 岩山がさっきより近く。

 あれが動き出すと考えるとやはり恐怖心が湧き上がってくる。


「それじゃあ、あっしが様子を見てきやすので皆様方は、しっかり疲れを癒やして準備をしていてくだせ」


 そう言ってウィグラさんは岩山の方へ向かっていった。


「フレアくん」

「はい、なんですかパレアさん」

「あの空間で撃った2つ目の魔法、『雷帝の鉄槌(ウティウガモロト)』だったかしら」

「はい」

「あれは、使用禁止ね」

「……はい」


 当然だろう。

 まともに発動するとあそこまで威力があると思わなかった。


「いくら竜種が相手とはいえあの威力は必要ないわ。

 最初に撃ってくれた雷槍を撃ってくれるだけで十分よ」

「わかりました」

「エリイちゃん貴方の影に鎧を入れたの覚えてる?」


 パレアさんの質問にエリイは首肯する。


「それを出してほしいの」


 パレアさんの言われたとおりエリイは影から鎧を取り出す。


「よし問題なさそうね『起動せよ駆動騎士ゴーレムナイト』」


 パレアさんがそう言うと鎧が身動ぎして目が赤く光る。

 パレアさんは、続いて駆動騎士ゴーレムナイトに指示を出す。


「『優先護衛対象、指示先人物、名称エリイ』」


 駆動騎士ゴーレムナイトはパレアさんが指さした人物を確認し指示を理解したように敬礼をする。


「エリイ、この鎧から離れ過ぎなようにね」

「エリイを守るのは私の役目でしょ」


 イブが頬を膨らませて言う。


「ええ、貴方が盾を展開するまでの時間稼ぎだと思ってくれたら良いわ」

「そうゆうのならいいか」


 パレアさんの言葉に納得したイブは、頷く。


「ボリスは、私を守ってもらうとして、あとは、接敵がどうなるのか」

「大変でやす!」


 パレアさんの言葉にウィグラさんが、泡を食ったように現れた。


「どうしたのそんなに慌てて」

「『石竜』が死んでやした」

拙作をご覧いただきありがとうございます。

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