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転生生活

始めて投稿させてもらいます。

週に一度のペースを目標として投稿させていただきます。

とりあえず、憎い奴を出していきますがぬるくならないよう気をつけたいですね。

では、よろしくお願い致します。


 世界の名称なんてものは存在しない。

 一つしか無いものに呼び分けるための名前なんぞ付けることはまず無いから。

 あるいは存在自体を認識しなければ名前なんてつけようがないか。

 なのでこの呼び方は僕だけの呼び方になるが、この魔法が存在する世界を僕はアクセルと呼んでいる。

 記憶の中にある地球、この記憶は最後に死を持って終わっている。

 なので、この記憶が果たして自分のモノであるかどうかはわからない。

 しかし、ほんの少しアクセルで過ごすには有利に働くものだ。

 僕が、記憶として残している。僕としての記憶は5歳頃からの記憶だ。

 5歳頃というのは感覚的なものでしか無い、それも別に全てを覚えているわけではない。

 しかし、小さな頃から日記をつけているせいか、他人より幼いころの記憶を残している。

 当然、前世の記憶? というものがあったせい、いや、おかげで神童と呼ばれた。

 そして、出生は少なくとも極普通の村であり、その中で天才として育てられた。

 両親はただの村人で、これといった先祖伝来のものもない。

 そんな、極普通の村人に生まれた天才が旅をする話だ。

 物語の始まりとしては、10歳の時から語るのがいいと思う。


「フレアおいで」


 と僕を呼んだのは村長のアレクさんだ。


「フレアよく聞くんだ」

「はい」

「これからお前さんはこの村をでなければならない」

「じゃあ、やっと行けるんですね」

「ああ、お前を魔法学校に入れることになった」

「やったあ!」


 少し前から、魔法学校の存在について、いろいろと旅の魔法士から話だけは聞いていた。

 それを、聞いてからと言うもの村のみんなには魔法学校に行きたいことを伏せていたが村長には気づかれていた。

 と言っても、どうやら、秘密にしていたと思っていたのは僕だけで村の人全員に気づかれていたようだ。

 気づいたことに気づいたのが村長だけだったからだ。

 まあ、村と言ってもせいぜい何十人しかいない村だから簡単に情報は広まる。

 とりわけ神童と呼ばれていた僕は、村の格好の話題の的だ。

 広まらないほうが無理がある。

 僕が魔法学校へ行きたいと言えば、成功を疑う者はいなかった。

 村のほとんどの者が喜んで協力してくれたらしい。

 ほとんど、と言ったのは、唯一、幼馴染のエリイが反対だったからだ。

 理由は、離れたくないから、だそうだ。

 けれど、村のみんなの説得もありしぶしぶ納得したようだ。

 資金やら、旅の準備、等々いろいろ便宜を図ってくれて、村長から魔法学校へ行く方法を教えてもらった。


 数日後、冒険者と呼ばれる何でも屋が護衛としてやってきた。

 僕のような存在はたまに出てくるらしい、村の期待を背負って、魔法学校、士官学校、法修学校などに入学する。

 僕の場合は魔法学校だ。

 護衛の人は、ごついお兄さんが三人と、鎧を全身にまとっている人の四人だった。

 イカしたヒゲのオブライエンさん、三人の中では比較的細いブライトさん、常に剣に手を掛けているグレイさん、鎧で顔が見えないメイさん

 メイさんは女性らしいのだけどなんで彼女だけが全身鎧フルプレートなのか聞いても答えてくれなかった。

 オブライエンさんがパーティのリーダーらしい。

 ひとまず魔法学校までの護衛だそうだ。

 村を出発する前に、荷物を積み込む。


「この村から魔導士が生まれるかもしれないと思うと胸が踊るのう」

「そりゃ言い過ぎでしょ」


 村長とオブライエンさんが談笑している。


「儂も伊達に村長をしておらんよ。 まごうこと無くフレアは天才じゃ」

「みんなそう言うんだよな。 まあ、そこまで自信があるのならもしかするともしかするかもな」


 オブライエンさんはがははと野太い声で暑苦しい笑い方をする。


「とりあえず、知り合いに合わせて、この手紙を渡してくれ」

「おう、フォーミュさんで間違いないな?」

「ああ、儂が知る唯一の魔法士だ。 よろしく頼むよ」

「任せとけってこれでも盗賊なんざいくらでも相手にしてきたからな。 用心棒なら大丈夫だ」


 すっかり用意ができたところでみんなが集まってくる。


「風邪には気をつけるんだよ」

「立派な魔法士になって帰ってこいよ」

「しっかり食って寝て、ちゃんと勉強はまあ言わなくてもやるよな」

「帰ってくるときにお土産よろしくな」


 みんな色々と言いたいことを言っては握手して来る。


「ああ、村長のおじいさん、みなさん、そして、父さん、母さん、行ってきます……」


 エリイは、そりゃあんなけ反対してたら顔を見せないか


「ごめんなさいね、フレア君、あの娘、部屋に閉じこもっちゃって」


 エリイの母親が教えてくれた。


「うん、エリイなら付いてきそうだしね」

「エリイには言っておくよ。 ちゃんと別れの言葉を残してくれったって」

「うん、じゃあね、おじさん」


 そして


「じゃあ出発するぞ!」


 オブライエンさんが叫ぶ。


「行ってらっしゃい!」

「元気でね!」

「がんばれよ!」

「手紙送ってくれよ!」


 みんな口々に別れの言葉を叫んだ。


「みんなー、いってきまーーーーーーーーーーす」


 かくして、僕は第一歩進んだのであった。

 後ろで、ゴソゴソ動くものに気づかずに。

拙作をご覧頂きありがとうございます。

至らぬところが多すぎて申し訳ありません。

よろしければ感想を残していって貰えると嬉しいです。

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