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同窓会
「どうした?」
「麻子姉…。なんか、わかんなくなってきたよ…。あたしの家はおかしいの?変なの?」
「変なんかじゃないよ。」
「あたし、なにしてんだろ。」
「どうしたの?」
「いや。なんか、いっつも夜遊んで。
自分、なにしてるんだろうって時々考えるんだ。
生きている意味さえ、わかんなかくて…」
愛夢…。
悩んでんだね。
「あのね。知らないと思うんだけど、あたし小学校の時イジメにあっていたの。辛かった。小さかった愛夢には、話せないし…。
どうしようもなかった。
強がって泣かないように、必死に平気だって隠した。でも、強がるんじゃなくって本当に強くなりたくて警察になったの。
そうやってなんか探して生きていけばいいと思うよ。
あたしは愛夢を抱き寄せた。
愛夢はポロポロと涙を流した。
しばらくして、愛夢は泣き止み始めた。
「…ごめん、麻子姉。」