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チュートリアルって個別指導ってコト

スタートダッシュで連続3日投稿します。




異世界転移しちゃった俺、有島優耶はショックで呆然と虚空を眺める。

元の世界でコレからやるハズだったアレやコレやがぐるぐると脳の中をタップダンスしていくが、どれ1つ思考の網には捕まらず通り過ぎていく。


「……耶、優耶ぁ~?」


目の前にシエルのどアップ


「のわぁぁぁぁっっっっ!!」

びっくりして仰け反ってしまう!


「近い近い近い近い近いっっ!!」

目の前のシエルの肩をグイッと押し退けて顔をそむける。


「優耶大丈夫?顔、赤いよ?」


無邪気に聞いてくる。


クッ…AIのくせに…あざと過ぎる!

いや、自分好みの容姿にしたのは俺だけどさぁ…


横を向いたままバクバクしてる心臓を落ち着けようとしていると、両手で頬を挟まれて強制的に正面に向かされた。


「んぁ…にゃに?」

ほっぺを挟まれたまま返事をする。


……ん?

アレ?

シエルって……立体映像じゃなかったのか?

え?

触れるの!?

実体化してるのッッ!?


彼女はそのまま俺のほっぺをふにふにとして、満足そうにムフゥっと息をつき手を離した。

「優耶が落ち着いたみたいだから、チュートリアルを始めるね!」


チュートリアル……ゲームかよ…


「ん~…まずは、私の事。私は優耶専用のAIだから優耶から離れないよ。絶対に半径10m以内に居るからね!呼ばなくても側に居るから安心してね!」

「半径10m……なるほど。」

「優耶のサポートはするけど、万能では無いから…その…要らないって言わないでね?」


クッ……そんな上目遣い、反則じゃん!

可愛いなぁもうっ!


「それで俺はどこに行って何をすればいいんだ?」

「ん?

それは優耶の好きなようにすればいいんじゃない?何処に行ってもいい。何をやってもいい。……出来るならね。」


出来るなら。


なるほど。


……ってかさ

着の身着のままで特に持ち物も無く、こんな文明も見当たらない草原の真っ只中で何が出来るんだよ!?

見るだけしか出来ないスマホでSNS眺めてても充電無くなったら終わりじゃん?


………………ハッ!!


「充電!?スマホの充電は何処ですればいいんだ!?」


そうじゃんっ、Wi-Fi繋がってるからって電源切れたらただの荷物じゃんッ


「スマホの充電?……あ、大丈夫みたい。優耶が身につけている間は勝手に充電するって!」


「は??」


「ンっとね、今も優耶の魔力を使って動いてるから、優耶がスマホを身につけてる間は充電してる状態なんだって!やったね!音楽聴き放題だよ!」


そっ……か、充電の心配はしなくていいんだ…

たしかに音楽聴き放題は重要だ。


「……っていうか魔力ッ!?」


えっ?

俺、いつの間に魔力なんて持ってたの?

えっ?えっ?

でも……それじゃあ……

異世界アルアルの……あの事を確認せねばッ!!


「じゃ、じゃあさ、あの……魔法…とか使えちゃうの?」


まさか〇歳まで童貞だと魔法使いになれちゃうとかっていう都市伝説的なアレか?


………………って俺まだそんな歳でもないし!!


うひゃーって1人でワタワタしちゃう俺。


「魔法……使えるよ!……練習すればね。」

シエルがにっこり笑って言った。


「そっかー練習かぁ…まあすぐに使えるとは思ってなかったが……ぐふっ…練習すれば、使えるんだ、魔法。くくくっ……そうだなぁ…こんな大草原の真っ只中でやることも無いし、魔法……練習するか!うんうん。」

なんか、元の世界で穴に落ちてこっちの世界に来ちゃったけど、ワクワクしだしてるよ。

魔法ってパワーワードだな!


「それで?俺は何から練習すればいい?」


意気揚々と聞いた俺になんともバツの悪そうな顔をしてシエルが呟いた。


「……あ〜…魔法の練習に前にご飯と今日の寝る場所を確保した方が、いいと思うなぁ~……」


俺から目を逸らしながらシエルが言った。


メシに寝床……

そうじゃんッッッ!!

こんななんも無い草原でどうすりゃいいんだ?


さっきまでのウキウキワクワクした気分は大谷のホームランの打球速度くらいのスピードで大草原の彼方に場外ホームランされた。


「ご飯……食事……異世界テンプレ自炊ターン……クッ…俺、カップ麺ぐらいしか作ったことねえぞ?……そうだ!!シエルはご飯作ったりとか、してくれねえの?」

AIアバターなのに実態があるならそんな事もしてくれそうじゃん?って思いながら聞いてみる。

彼女は小首を傾げて……沈黙。


「ん、今現在ここに食材が無いから直ぐには作れないかな……あと私の料理スキルは現在レベル1未満よ。知識はあるけどね。」


レベル1未満……

それって何が作れるんだろう…?


「じゃ、じゃあ食材は?どうすればいい?」

でも、食材があれば何かしらは作れるって事だろ?

じゃあ食材をゲットすればいいじゃん!

俺天才!


勢い込んで尋ねる俺にシエルはいい笑顔で答えてくれた。


「女神様の箱庭には色んな植物が生えてるからそれを採取して売ると、食材が買えるんだよ!」


……買える?


見渡す限り乱雑に生えてるこの草で?


「えっ?コレ雑草じゃねえの?」

「雑草っていう草は無いんだけどね。まぁ雑草にしちゃうか、薬草とかお金になる採取品にするかは優耶次第だよ。」

「………………」

「お金が貯まると家も買えるから!」

「………………」

「だから私は、魔法よりそっちの方が先だと思うなぁ…」


そうだよな。


どんなゲームも初めはレベル1からスタートするのはやっぱ基本だもんな。


はぁぁぁ……

草むしりか……

俺の異世界生活草むしりスタートか……




とりあえず草むしりするか。




次の話からは不定期投稿します。

ゲリラ投稿に乞うご期待!(笑)

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