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土木工事って……

掘り出した宝石の原石は爪の先サイズから拳サイズまで大小様々あった。

ぶっちゃけ鑑定眼でそこに原石が有るのは分かるから場所に迷わないし、ツルハシ親方で当てただけで塊で転がり落ちるし、ネフが背中からスライムハンドを伸ばして拾っては収納魔法で集めてくれる。少し疲れたら外に出てネフに出してもらった塊にまとめてクリーンをかければ残るのは宝石の原石のみ。

シエルの助言のおかげでものすごく簡単に集める事が出来た。


こんな楽でいいのだろうか?


あ、でも宝石として価値を出すにはここから研磨しなきゃいけないからコレでいいか。

原石のまま魔石にするから俺にとってちょうどいいな。


丸一日かけて原石をいっぱい集めた俺達は翌朝、元の野天風呂予定地に帰るために出発した。


道すがら原石に魔力を込めて魔石化させながら歩いてきたので、野天風呂予定地に着いた時には魔力もほぼ空で、久しぶりに魔力切れで眠りに落ちた。


翌朝、予定地の整地を始めた。

先ずは草むしり。

そして石の除去。

ある程度地面が露出したので、浴槽の広さを枝で地面に書く。だいたい直径5mぐらいの円かな。 一応の目安だ。


さて、穴掘りだ。

俺は中心から掘り始めた。

何故中心からか?

それは途中で(挫折しても)小さくする事が可能だからだッ!

ヒールをかけながらやれば身体は疲れないが、絶対にこの大きさでなければならないという事もない。

あと大型獣と小型動物が同時に入るには深さが違うから、中心程深くしようと思う。

中心の水深はだいたい…1mくらいでいいかな?

スロープ……いや、階段状にしよう。

中心の底に魔石を埋め込むか…

メンテするには魔石は水中じゃない方が良いか?

ああ…でも清浄魔法(クリーン)は半球状に展開させるからやっぱり中心に埋め込もう!効果範囲は湯船プラスその1m外側までくらいでいいかな〜?

体の汚れが無くなってから湯に浸かって欲しいし、常時発動状態なら湯も汚れないだろう。


後は湯のだし方か……。

中央に噴水を作って噴水で湯を出すとか……それともヘリの1箇所に湯だし口を作るか…ライオンの頭とか?

動物用の風呂なのにそれはアカンか…

そうだっ!いっそ滝を作るのも良いな。

ハッ!良いけど……石積んだりするのか?…だいぶ大変だろうな……やめるか。


お風呂の湯は循環式にするか?

清浄魔法(クリーン)が展開されてるから消毒とか考えなくていいよな。温度の問題だけだもんな。どこから湯を吸い込むか…あと、湯が溢れた時の側溝も要るな。

仕掛けがめんどくさいな…いっそ掛け流しにするか!?

そうすると風呂の周りに常に湯が溢れていることになるから周辺がドロドロになるな…

湯上りに泥を踏むのか?

ドロは絶対ヤダな。

周辺の土の部分に乾燥魔法(ドライ)を仕込むか!

あ、そうすれば濡れた体も乾くんじゃね?

俺、天才〜!

どっちにしろ掛け流しなら排水溝が要るよな。こう、湯船をぐるっと一回りしてからの小川……かな?

勾配付けなきゃな。


そういえば炭酸泉はどうやったら出来るかな?

ミ〇ブルとか設置したら極小の泡で身体が綺麗になるって言ってたな……

ミラ〇ル露天風呂……ロマンだな!

ん?

ミ〇ブルって炭酸泉か?


そんな事をつらつらと思い悩みながら、中心部の穴掘りでその日は終わった。



翌朝、土操作という魔法が追加されていた。


「ちょっ!土操作魔法めっちゃ便利なんだけどッ!!」

土操作魔法は頭の中で思い描いた状態になってくれる魔法のようだ。

ただ、曖昧な想像だと練っている途中の粘土のようにぐにゃぐにゃと動いているのでちょっとキモイ。1度固定させても再形成するのは簡単だと分かってからはとても気楽になった。

だって固まったらもうやり直し出来ないってなったら変に緊張して失敗してしまう自信がある。

だから何度もやり直し出来るのはとても素晴らしいと思った。

俺は土操作魔法で昨日途中で終わった浴槽の穴掘りを終わらせた。

しかも内側を固めるのも忘れない。

風呂の縁を少し高めにしたり、湯船周りを滑り止め加工するのもあっという間だ!

「この魔法が有れば……滝も簡単に作れるじゃん!?」

昨日、アイデアはいいと思ったが労力がかなりすると思い諦めた人工滝もあっという間に作る。

「打たせ湯って気持ちいいもんな!」

野生動物の入る風呂の温度は人間にとっては温めだ。滝の傍は俺が入って気持ちいいくらいの温度。離れれば温め。

うん。良いじゃないか。


こうして魔法のおかげで湯船と湯を出す滝、湯船周りの滑り止め代わりに小石を埋めた床、その周りをぐるりと側溝が囲み、その上に網目状の蓋を作った。

後は溢れた湯を流す小川を川に繋げるのだが……

「そういえば川ってどこだ?」


風呂に夢中になりすぎて基本的な地形を調べ忘れていることに今更気付いたのだった。





ハァ〜ビバノンノン

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