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そうだ!お風呂を作ろう!

野生動物が顔見せ?謁見?挨拶?に来てからひと月が経った。

あれから朝起きたら動物達に囲まれてる事は無かったが、森で採取していると小動物がいつの間にかいっぱい周りに居たり、大型獣の子供がジャレに来たりと、なんだか賑やかで穏やかな毎日が過ぎていった。


実は俺にはテイマーの素質があったのか!?


だがどうもテイマーと言うよりは、害意の無い仙人ポジな気がする……


まあ、襲われないだけありがたい。

ぶっちゃけ食べ物に困らないから、食材として動物達を狩る必要が無いと言うだけで安堵しているからな!

今更こんなに懐いてる森の動物達の命を奪う事なんて俺には出来ない。


朝起きて体操をし、朝食後薬草や森の恵を採取し、動物達とふれあい、夕方風呂に入り魔力を使い切って意識を手放す。

そんな穏やかな日々を繰り返すうちに、持ち金は見た事ない金額に、総合魔力量は空にするのが難しいぐらいになった。

単純に魔力を使うだけじゃ減りづらくなってきた頃から、複雑な魔法が使えるようになってきた。

「水生成」「火生成」が追加された時はこれでやっと攻撃魔法が打てる!と興奮したが、その昂りは半日もしないうちに打ち砕かれた。

水は作れるが浮かぶだけ。

火は出来るが浮かぶだけ。

攻撃どころか作った炎にウリ坊が突進しても炎が避けたのだ。


そう、まるでサーカスの火の輪くぐりの様に俺の炎が勝手にウリ坊に当たらない様に避けたのだ。


ここまであからさまな現象が起きればいやでも分かる事がある。


俺の魔法……攻撃出来ない。


あああ……サヨウナラ、ファイヤーボール…




その後攻撃魔法を使うというロマンを捨て、使える魔法を組み合わせて複合魔法を使おうと練習する事にした。


そう!先ずはお湯を出すのだ!


温かい水。お湯。そう、お風呂を自分で用意出来るようになった。

いつもネフに頼んでお風呂に湯を張って貰っていたから、少し申し訳なかったのだ。

お湯が出せるようになり、自分で風呂の湯を張った時の達成感よ…!

いい笑顔でシエルを見ると手を叩いて褒めてくれた!

気分がいい。

そのままネフを見たら……上半身がスライムに戻って指だけ地面をグリグリしていた。

……分かりやすくいじけている。

えっ?

俺が湯を張ったらダメなの?

スライムワンドをたーんたーんと地面に打ち付け始めた。

コレは……拗ねてる!?


俺は自分で湯を張る事を諦めた。


最近、湯に浸かっていると小動物達が風呂に飛び込んで来る。

もちろんバチャンッと入ってくるのではなく、湯船のヘリで一度こちらを伺ってくるのだ。

今も湯船に浸かってまったりしていると、ガササッと草を揺らして近付いてきた。

「お、今日はデカイお客さんだな?」

ウリ坊だった。

俺はウリ坊にクリーンの魔法をかけ、汚れを落としてから抱き上げて一緒に湯船にすくんだ。

お湯が溢れた後ヘリいっぱいまである湯船で溺れないようにウリ坊を支える。

浮力があるとはいえ、ウリ坊も日に日にデカくなっている。

出会った頃はちょっと大きめの子犬サイズだったが、今は普通に大人の柴犬サイズだ。

支える腕も長時間は厳しくなってくる。

とはいえ湯に浸かると気持ちよさそうに目を細める顔を見るとすぐに外に出すのも可哀想で……どうすべきか……


そもそも支えなくても大丈夫な深さならいいよな。

あれだ、たまにTVで見た動物園のカピバラとか……ハッ!…猿だよッ!

雪被った露天風呂の猿ッ!

なんですぐに思いつかなかったんだ!

露天風呂作ればいいじゃん!!

動物野天風呂!

ん〜…先ずは掘らねばいかんな、湯船を!

温泉掘り当てるとか無理だからッ

先ずは動物達が気楽に入れる湯船を作らねば!

お湯は……魔石で温度を保てばいいだろ?

出来たらお湯も綺麗に保ちたいよな。

循環式銭湯みたいに……クリーンを込めた魔石も設置する?

入る時にクリーンかければ湯は綺麗な状態でいける……か?

でもそのクリーンをどうやって全員にかけるか……いっそ風呂の周り全部にクリーン仕込んだ床を作るか!

「優耶、優耶ッ!」

うむむ…っとアイデアをこねくり回してると、シエルに呼ばれた。

「何?」

「クリーンで結界張れば問題無いじゃない?」

「えっ!?」

「全部声に出てたよ?」

「うわっまじか!?……めっちゃ恥ずッ!」

口に出してるつもりが無かったからなんだか恥ずかしい。

ブツブツ独り言言ってたって事だもんな。

「森にお風呂作りたいって事でしょ?」

「ああ…まあ俺一人ならコレで良いけど、最近みんな入りに来るだろ?このウリ坊も大きくなってきたし……ならいっそ野天風呂作った方がみんなもいつでも入れていいかと思って。」

ウリ坊の頭を撫でながらシエルに説明する。

「いいんじゃない?頑張れば土魔法も覚えれるかもだし。でも……魔石は採掘しないとダメかもよ?」

手持ちの宝石はネフの涙ばかりだ。

どれくらい必要になるかも分からない。

これから先魔石がいる度にネフを泣かせる訳にもいかないから、採掘出来るなら取っておきたい。

「そっか…じゃあ明日は宝石掘りに行くか!シエルならいい場所分かるんだろ?」

「そうね……ちょっと離れてるけど良い場所が有るわ。」

「よし。んじゃ明日は宝石掘りだ!」


こうして俺の野天風呂計画は始動したのだ。







寒いとお風呂に入りたくなるよね〜

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