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魔法〜lesson2

ラジオ体操後。

朝食を食べながらスマホの通知チェックをしていると、魔法アプリに新着が来ていた。


「おおっ!新しい魔法が増えてる!!なんだろ?攻撃魔法とかだとかっこいいよな!やっぱり憧れるじゃん!?ファイヤーボールにウィンドカッター!水刃土壁エネルギーボルト〜ッッッ!」

俺はウキウキしながらアニメや小説で使われる攻撃魔法を挙げながらスマホを見た。

アプリを開くと新たな魔法がインストール可能になっている。


「ん〜…なになに?……『防御』『収納』……えっ?コレだけ?ファイヤーボールとかってまだ覚えれないの?アレって初級じゃないの?」


防御魔法に収納魔法……

いや、欲しいけどさ。

最初の『灯り』『清潔』『回復』もそりゃ必要だけどさっ…

異世界、魔法と来ればって思うやん?

まだ何の脅威にも晒されてないけどさ。

襲われる事もあるかもじゃん?


「優耶、収納魔法出来るようになったの?」


しょげながらもインストールyesをタップするとほのかに全身が光る。

俺の言葉を聞いていたシエルが笑顔で聞いてきたから俺はおざなりにうなづいた。


「?…優耶、新しい魔法なのに嬉しくないの?」

「……嬉しいよ…でも、コレジャナイ感が…」

「収納魔法って、時間停止付きだよね?」

「え?」

「容量も無限でしょ?」

「え?」

「え?」

シエルの言葉に魔法の内容を確認する。


『収納魔法ーー収納容量は無限。時間停止付き。生物収納可(生きている物は制限付きで可能)。収納物の取り出しには画面操作が必要です。』


……ホントだ。

アイテムボックスだ。

インベントリだ。

胃袋だ!


「……え!?コレ生き物も入れれるの?」

ソレって持ち運ばなくてもいいペットハウス的な?


「使ってみれば良いんじゃない?」

「たしかに!」

シエルに言われてその事に気付く。


とりあえず普通に収納魔法でこの椅子をしまうか。

「えっと…収納!」


シュンッ


目の前から椅子が消えた。

手元のスマホが振動する。

確認すると新着バーに通知が来ていて、魔法アプリを開くと収納一覧という項目があった。

収納一覧に椅子が表示されている。


角にメニューボタンが有り、編集出来るらしい。

収納の編集?

……あっ!?カテゴライズ出来るってことか?

ソレって取り出す時便利じゃん!

有能だな!


「それで…生き物の収納だけど…」

シエル…はAIアバターだし、ネフ?

ネフを実験体にするのは…なんだかちょっと罪悪感があるな…

どうしよう?

生き物が入れれるなら…

…俺も入れるんじゃネ?

よし。

ものは試しだ。

やってみよう!


「収納!」


シュンッ


俺を収納って思いながら唱えてみたら、次の瞬間には真っ白な空間に立っていた。


「え、何ココ。収納魔法の中!?すっげえぇぇ……」

声は響かない。

呼吸が出来るという事は空気はあるのか?

数歩歩いてみる。

壁とか全然分からないくらい真っ白な空間だ。

「……出る時どうするんだ?」

はたっと気付いて持っていたスマホを見る。


収納一覧に『椅子』と『優耶』と有る。


俺は『優耶』をタップする。

すると『カスタマイズ』と『取り出し』というアイコンが出た。


ここは『カスタマイズ』だろう。

だって何時でも出られそうだ。


俺は『カスタマイズ』を押すと道具一覧が出てきた。

……椅子しか無いが……

俺が椅子をタップすると、さっき収納した椅子が現れた。

持ち上げて横に置き座ってみる。

普通に座れた。

スマホを見ると道具一覧にあった椅子という字が薄くなっている。

収納一覧を見るとそこの表記の椅子も薄くなっている。

つまり、外から収納した物ならここに置けるって事か!?

俺は椅子をそのままにして『取り出し』をタップする。


シュンッ


「あっ!!優耶ッ!」

目の前が真っ白から色が着いた世界に戻ったと思ったら前からシエルが、背中にネフが飛びついてきた。

「うわっ…びっくりした!」

「びっくりしたのはこっちだよ!1週間もどこ行ってたの!?」

「えっっっっ!?い、1週間!?」


ちょっと待て、1週間だと!?


「そうよ、話してたら急に消えるんだもん!しかも全然帰ってこないし!気配は有るから近くに居るのはわかってたけど……ドコで何してたの?」

「いや…ちょっと収納魔法で中に……」

「……は?」

シエルが無表情で聞き返してくる。

……コワイ。

「だってシエルが試してみればって言ったんじゃん?」

俺は自分の正当性を主張してみた。

「それは、適当に虫とか動物とか捕まえてやってみればいいじゃない?って意味だったんだけど……」

「……えぇぇぇ」

「普通自分の収納魔法で自分をしまうって思わないと思うんだけど……」

「…………」

ごもっともデス……


その後色々試してみたらさっきのカスタマイズに使った物は取り出せないという事が分かった。

カスタマイズした空間の椅子を元に戻したら取り出せたのでよくよく考えなければいけないな。

それにしても…まさか時間停止機能を体感する日が来るとは思わなかった……

リアル浦島太郎だな…うむ。


俺はテントやら浴槽やらベッドやら、ここ数日で使っていた物を全て収納した。


「収納魔法は大体わかったぞ。次は防御魔法か…何何?」

俺は防御魔法の説明を読もうとスマホを操作する。


『防御魔法ーー任意の物から対象を防御することが出来る。防御結界は魔石で維持が可能。』


……魔石…?

「なあシエル。魔石ってアレか?」

「アレ、とは?」

「ほら、魔物の体の中にある魔力の塊…みたいな?」

ファンタジーで定番の冒険者の収入源、倒した魔物の身体から取れるアレ。

「そうねぇ…魔物の中にもあるっちゃ有るけど、基本は宝石に魔力を込めた物よ。魔物の中の魔石は余程の強い魔物の物じゃないと使えないわね。」

「宝石……なんだ。」

良かった……魔石は興味あるけど、魔物とか殺すのも嫌なのにその後更にスプラッタにしないとダメとか……ハードル高すぎる。

俺はホッと胸をなでおろした。

「…確か、ネフの涙の水晶で魔石が作れてハズよ。」

シエルの言葉に背中から覗き込んでいたネフがうなづく。

「へぇ〜アレ綺麗だったもんな!みんな拾ってきて良かった!」

俺の言葉を聞いてネフが背中に顔をグリグリ押し付ける。

照れてるのか?

反応は可愛いけど絶妙なスライムの弾力がマッサージ器のように感じてしまう。


……俺まだマッサージ器の要る歳じゃ無いはずなのに……気持ちいい……


「まぁ、コレも1回試してみるか。」


俺はとりあえず俺を中心に半径2m程度の結果を想像しながら発動させてみる。


出来た。

まるでシャボン玉の様な虹色の透明な膜が俺を中心に出来上がった。


「へぇ〜綺麗な物だな!」

近寄って触ってみる。

つついたらパンッと弾けた。

「……え……弱くない?」

「優耶……今何も考えずに防御結界作ったでしょ?」

「そうだけど…」

「何から守りたいのか意識しないと弱くなっちゃうよ?」

「そっか〜でもうん。今日はもうこれ以上は辞めとこう。」


ちらっと見たら充電……いや、魔力の残りが40%になっている。

続きは夜にしよう!





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