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幸せ〜ってなんだっけ?

目が覚めた。


シエルとネフが俺のベッドを挟んで睨み合っている。


「……何やってんの?」

声をかけたら2人ともすぐにこっちを向いた。


両脇からの視線が熱いぜ…


「…まさかずっと寝顔見てたのかっ!?」


おいおいおいおい

俺にだってプライベートって言葉を適用して貰いたいんだが!?


「おはよう!」


シエルは今朝も可愛い笑顔で声を掛けてくれる。

ネフは俺が起きた瞬間身体に巻きついてきた。


俺のプライベート……はぁ…無理かも…


「あ〜…おはよ。」

俺は諦めの境地で挨拶を返した。


昨夜はヤケクソ気味に回復魔法を重ねがけしたから身体はとても軽い。


気分も回復魔法が使えたら良いのに…

どんな時でも気分はハイ……ってそれ、ヤバい薬と一緒やんッ!!

それはどうなんだ?

身体に副作用が無ければ良いのか?

魔法で幸福ホルモンとか増幅させるって事?

セロトニン……だっけ?

アレ?

じゃあ合法じゃね?


「なあシエル。心が幸福になる魔法って無いの?」

「え?そんなの魔法要らないじゃない?」

「は?」

「ほら、こっち来て。」

シエルに促されてテントから出る。


朝の少しひんやりした空気が気持ちいい。

朝日が当たりをキラキラと照らして今日も頑張ろうって気になる。


「ハイ、じゃあ音楽に合わせて身体を動かしてね!」

そう言ってスマホから流れてきたのは……


ラジオ体操第一だ。


『腕を前から上にあげてぇ…背伸びの運動から!…いち、に、さん、しぃ〜』


……アレだな。

条件反射ってヤツ。


ガッツリ第二まで体操し終わって、深呼吸の余韻に浸りながら「なんか…気持ちいいな…」と思っていると、

「お疲れ様!」

って言ってシエルが抱きついてきた。


「おおおおおっどうした?どうした?」


突然の予期せぬハグに固まる俺。

AIアバターとはいえ俺好みの女の子にハグされてドギマギしないほど女の子に慣れている訳ではない。

バクバクする心臓を抑えながら身動き出来ずにいると、背中にくっついていたネフが後ろからグリグリと肩に頭を押し付ける。


シエルと張り合ってるのか?

っていうか、朝から何なんだ?


「どう?優耶。幸せ増したでしょ?」

「いや、まあ…増したけど、そういう事じゃなくて……」

「?だって幸福ホルモンが全部増し増しで分泌されてるハズだよ?」

「幸福ホルモン……分泌!?」

「うん。先ずは……」


セロトニン…太陽の光を浴びると分泌される

ドーパミン…適度な運動で分泌される

βーエンドルフィン…有酸素運動で分泌される

オキシトシン…ハグ等で分泌される


「……って調べたら出てくるから、今の優耶は幸せの塊でしょ?」


…そうかもしれない……

そうかもしれない…けど、そうじゃない!

そういう事じゃないんだァァァ!


ツッコミどころは満載だが、嬉しそうなシエルとネフにそれ以上の否定は出来なかった。


「ああ…うん。……ありがとう。」


俺はそう言って朝日に照らされてキラキラと光る遠くの海を眺めた。


まさか、翌日から朝の必須ルーティンになるとはこの時は思っていなかった。






1回30秒のハグでストレスが軽減され、疲労回復効果が有るって何処かで聞きました。



……マジで効くよ( ≖ᴗ≖)ニヤッ

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