ガールズトーク?
優耶は魔力を使い切るまで回復魔法を自分にかけて意識を手放した。
今日はちゃんとベッドで横になって魔法を使ったので昨日のように体勢を戻す必要はなかった。
シエルは優耶の意識が無いのを確認して、手に持っていたネフを目線が合うように持ち上げた。
「ーー貴女。いくらなんでも非常識でしょう?」
シエルの言葉に両腕を組みそっぽをむくスライム。
「女神の結界は張り直せないのよ?まだまだその辺の人間よりも弱い彼を、この庭から出したらどうなるか…分かるでしょ?」
シエルの言葉にハッとしてうなだれるネフ。
「私達の制約はまだ解かれないのに……」
ふぅ……とため息をつく。
「私だって、貴女の気持ちが分からない訳じゃないわ。それでも……あと3日は待っていて欲しかった。」
その言葉にますますうなだれるネフ。
「彼の魔力はまだまだ全然少ないわ…」
そう言ってシエルは優耶を見つめた。
その言葉にネフも優耶を見る。
魔力を使い切り自分たちを信頼しきって意識を手放した彼は魔力が回復する夜明けまで起きることは無い。
「ハァ……壊れてしまったものはしょうがないわね…優耶には気の毒だけど明日からハードモードで頑張ってもらわないと。」
シエルがそう言うとネフが手を挙げて何かを訴えた。
「…はぁ?そんなのダメに決まってるでしょ!?そもそも魔力の同期を拒否したのは優耶なんだから寝てるうちにこっそりなんて出来るわけないじゃない!!」
「……」
「……そりゃまぁ、貴女が倒せるのは私だって知ってるわよ。でもそうすると彼のレベルアップが遅くなるのよ?」
「……」
「分かってる。危険に晒したくないのなんて貴女に指摘されるまでもないわ!……でも、早く思い出して欲しいって…思っちゃうじゃない。」
「……」
「……そうね…先ずは明日になってからよね。」
傍から見ると1人芝居のような会話は優耶の出したライトの魔法の消滅と共に闇に消えた。




