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アリスの茶会 1

お休みをもらってました。

また、二、三日に一度更新していきます。


「大丈夫ですか?」


目の下にいつも以上にひどいクマを作っている父様にねぎらいの言葉をかける。

だが、父様は私の顔を見て目を大きくする。


「バルトン、お前こそ大丈夫か?」


「は、はは。大丈夫、かな」


あの日からリシュナウラとフェリアのスキンシップが激しかったのだ。

フェリアは前から擦り寄ってきたり、ベットの中に入ってきたり、違う授業の時以外はほとんど一緒にいた。

だが、リシュナウラも一緒にいる時間が増え、それに比例するようにフェリアの距離が近づいていったのだった。

正直、つらかった。

嬉しくはあるのだが、手が出せないの生殺しもいい所だ。

そして、毎夜毎夜ベットの中に入ってくるのだ。

こんな時ばかりは中身は大人、身体は子供の状態を憎く思う。

よくあの小学生探偵は理性を保っていられるなと思う。

好きな幼馴染が隣で寝ていたら、私だったら襲う。


「おい、本当に大丈夫か」


色々考えているうちに、現実の私がとまっていたようだ。


「少し、眠いだけです」


「悩みがあるなら聞くからな」


「ありがとう」


でも、父親に熱きパトスがもんもんで色々貯まって眠れませんなんて、言えない。

言ったところで、どうしようもないし。

とりあえずは、二人がいないこの時間で少しでも精神力を回復しよう。


「バルトン様、こちらを」


父様とお茶をしているとシェミが三枚のお茶会の招待状を持ってきた。

少し前に冒険者ギルドの職員を増やすためにお茶会で勧誘をしようと考えたのだが、この家が爵位騎士で伯爵という事もあり、どこのお茶会なら参加しても大丈夫か分からなかった為シェミに選定をお願いしたのだ。

と、言うのもシェミは他の貴族に使えていた事があり、選民思想が強い貴族などについて私や父様より詳しいのだ。

本人曰く「恨みは一生忘れない」だそうだ。

なにをされたのだか、怖くて聞けなかった。


「この三つでしたら、バードネル家よりも家格が大分低く爵位騎士だからと侮られることは無いでしょう。また、選民思想をあまり持たれない家系でもあります。話はしやすいのではないでしょうか?」


「なるほど」


後は私の好みによるところか。

それなら。


「リジー家にしようかな」


この家には私と同い年の男の子がいて、その子と前に話をしたことがあるのだ。

気の弱そうな眼鏡をかけた男の子だったはず。

元々体が弱く、目も生まれた時から悪かったらしい。

でも、魔物の話が好きでいつかは世界を冒険して、色々な魔物を見てみたいと言っていた。

冒険者にもあまり偏見は無いと思う。


「では、返事を送っておきます」


「頼むよ」


「そのお茶会はいつだ?」


そういえば。


「いつだった?」


「一週間後です」


一週間後? 何かあったような。


「バルトンの誕生日だな」


「そういえば」


「毎年忘れるな」


そう言われても、前世では成人後十数年近く誕生日なんてしてこなかったし、この世界に転生してからは毎日が目まぐるしく過ぎ去っていき一年の経過なんて気づかない。

それに、毎年豪華な誕生日をされるのは嬉しいが、恥ずかしくもあり、精神的にガリガリと何かが削られていく。


「今年は「大丈夫! 家のみんなで楽しく過ごそう。ね!?」


「そうか?」


父様は仕事が忙しいのだが、金は有り余っている。

前に貯蔵庫を確認したら、部屋全体が目が眩むほどの輝く金貨や宝たちで広い部屋が覆いつくされていた。

もう、一生働かなくても好きに生きて行けるのではないかと思うほどだった。


「まあ、欲しいものがあったら言いなさい」


欲しい物?

最近一人の時間が無いな。

ゆっくり本を読めるような時間が。


「一人になれる部屋が欲しい」


「それが欲しいのか?」


「え? いや、大丈夫だよ」


もし願おうものならはなれに家を建てかねんし、そこまでの物は欲しくない。

でも、内鍵がかけられて、誰にもバレないような部屋が。

そう、秘密基地みたいな部屋が欲しい。


「フフフ、楽しみにしておきなさい」


「はなれに家とか建てないでよ」


「大丈夫だ。そんなものよりもっといいものをあげよう」


「ありがとう」


「それよりも、こちらを」


スクロールだ。

この世界では伝達手段は基本手紙だが、便箋を使ったものが主流だ。

前世も含めてゲームの世界以外で見るのは初めてだ。


「教会、なるほど祝儀か」


「そういえば」


五歳になる子供が教会に行ってスキルを見てもらう儀式らしい。

転生ものではこのイベントでスキルや能力がでチートだったり、逆に不遇だったりで物語が大きく変わるものだが。

正直あまり興味が無い。

なんとなくではあるが自分のスキルについてある程度予想がついているからだ。


「行かないとダメかな?」


堅苦しいの面倒臭いし。


「平民ならまだしも、貴族の跡取りとなる方は欠席などありえません」


「そうか、お茶会の前に行っておくか」


「そうした方がよろしいかと」


やることが多くて、思わずため息が漏れるのだった。

これからも頑張ります!

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