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魔力、魔力量とはGRWでは魔法の威力、魔法を撃つのに必要なエネルギーというのが共通認識だった。
だが、住む世界が違うとその概念も変わってくるのだ。
まず、魔素とは世界の空気中や水、土といった空間中に漂うものがある。
それは魂に引かれる性質があり、その引き寄せる強さが魔素の回復量、貯めて置ける量が魔素量、放出できる力が魔力、というのがこの世界の定義である。
「え、うそ!? おおきい」
魔力、魔力量は成長する過程で強化されていくが、魔力回復量は全く増えないらしい。
なので、同じ魔力量の人が魔力が空っぽになっても数時間で回復できる人もいれば、何日もかけて回復する人もいるのだ。
「ま、まって。入らない、入らないから」
私自身は今の魔力量で全回復に一時間かからないくらいだ。
子供の魔力量でこの回復量はそこそこ早い、のだと思う。
比べる対象がいないので何とも言えない。
こういう時、友達がいないことが不利だと思う。
「だめ、壊れる、から」
他にも、この魔力には種族ごとに性質が異なっており、リザードマンは火の魔法、マーメイドは水の魔法が得意だったり、セリアンは身体強化魔法が得意、エルフは精霊魔法といったように違いがあるのだ。
因みにヒューマンは得意不得意は無く、どれも使えるようになれはするが一級品にはなれない。
全てに手を出そうとすれば器用貧乏になるのは目に見えている種族である。
「はあ、はあ、もう、むり」
「うん、もう?」
「うん」
確かにリシュナウラは少し辛そうだ。
顔も赤く、体温も高いようだ。
「でも、もうすぐでコツを掴めそう。もう一回、だけ。ダメ?」
「それなら、もう一回だけ」
バン! 「ダメ!!」
フェリアが扉を強く開けて入ってきた。
その顔はリシュナウラのように赤くなって、あ。
「鼻血が」
「え、え!?」
「大丈夫か?」
私はフェリアに心配になり近づくが逆に彼女は距離をとろうと離れてしまう。
何かしてしまったか?
「どこか、痛いのか?」
「む、胸が」
なんと!?
もしかして、心臓に疾患があるのでは?
手遅れになる前に処置しないと。
「すぐに医者に見せないと。最悪のケースに備えて薬も」
「大丈夫、大丈夫だから。もう近づかないで」
がーん
そこまで嫌われていたのか。
これは修復不可能レベルだろうか?
でも、まだ、まだあきらめたくない。
それに体調が悪いフェリアを放っておくのはしたくない。
「ボクは嫌われてもいい。でも、フェリアが心配なんだ。医者にだけは見て貰ってくれ」
「嫌ってなんて無いです」
「でも」
「他の女性と寝た後で、近づかないで欲しいの!」
ねた? ネタ 寝た?
ああ。
「先生とは魔力合わせをしてもらってたんだ」
「え?」
魔力合わせとは、身体の奥の魔力をお互いに入れ替えること、なのだが。
リシュナウラに教えてもらうまで聞いたことも無かったのでエルフのみの儀式みたいだ。
これにより、精霊にお互いが番であることを宣言するらしい。
精霊なんて見たことも無いので本当に要るのか、いたとしても意志があるのかも分からない。
だが、前世でいうエンゲージリングみたいなものだと思うと付き合いたくなってしまうのが、ほれた弱みなのかもしれない。
「そ、そう。エッチな事じゃなかたんだ」
「体が子供だからまだできないよ」
「子供じゃなかったら、するんだ」
「いやあ、それは」
男だし、据え膳食わぬは男の恥というし。
え、えへへ。
「バカ」
すみません。
「体はまだ許さないぞ」
そう、ですよね。
アハハ。
ハア。
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