第四話 エロゲとギャルゲ、どっち派?
一歳の誕生日から三年と少しが経った。
あれから成長は、したが、まだ小さいままだった。
大きくはなっているが、前世でいう所の幼稚園児だ。
まだ成長期までほど遠い。
そんな私だがこの数年で色々と変わったこともあった。
「ん」
まず、両親が離婚した。
あの誕生日に父様に話を聞いていつかはと思っていたが、その日から半年とせずの出来事だった。
この事については話すことはあまりない。
ある日気づいたら母様の部屋がもぬけの殻になっていたのだった。
別れの言葉も無かったのだ。
母様にとって私の存在はその程度だったのだろう。
「もう」
次にエルフ先生だが、今も授業を継続してくれている。
最初はゴブリンばかり倒していたが、今ではホブゴブリンも倒せるようになっていた。
戦闘を積むごとに強くなっているのは実感できるが、それがレベルアップによるものかまでは分かっていない。
ただ、ホブゴブリンでも少し物足りなさを感じ始めていた。
「ご主人様」
さて、現実逃避もこれくらいにしておこう。
布団をめくるとそこにはフェリアが寝ていた。
フェリアはあの日受け取った女の子だ。
何があったのか分からないが、人に特に男に対して酷い恐怖感をもっていて主人である父様に対しても話をすることもできない。
そんな彼女だが私となんとか話ができるようになるのに三ヶ月もかかった、
そして、友達という関係に落ち着いたのだが、今度は私に少しずつ依存するようになってきたのだ。
最初はかわいい妹のように思って甘やかしていたのだが、最近は寝ている私のベッドに忍び込むようになってきたのだ。
「フェリア、起きなさい」
「ん、バルくん。おはよう」
「おはよう。それと、ベッドに入ってきちゃダメだといったろ?」
「なんで?」
「なんでって」
今はまだいいかもしれないが、もう少しで私も精通するだろう。
そうなれば、多感な時期に入るだろう。
特に男は一人の時間が必要になる。
あんな事をしている時にフェリアが入ってきたらと思うと、死ねる。
「ボクは男なんだよ。君も女の子なら貞操観念を大事にしないと」
「てそう、かねん?」
「ガッデム」
彼女は私より二歳年上だからもう六歳だ。
でも、よく考えてほしい。
まだ六歳だ。
私が中身おっさんだから忘れがちだが、この世界でも子供は子供だ。
前世の私なんて六歳の頃は友達とゲームをするか、一人でゲームをするかぐらいだった。
「貞操観念? なにそれ美味しいの?」となって普通だろう。
だが、フェリアはかわいいのだ。
最初の頃はボロボロで痩せてて今にも壊れそうな印象だったが、今は程よく肉付き天使のように可愛らしい女の子になった。
このまま成長していけば大変美しくなるだろう。
さて、ここで考えてほしい。
近すぎる関係は恋愛にとって得か損か。
私は思うのだ。
損だと!
距離感というのは大切だ。
もし、将来フェリアが私好みに成長して、正式にお付き合いしたいと告白したとしよう。
そこで帰ってくる答えが「ごめんなさい。昔から一緒にいたせいか男性として見れない」とかだったら、今の私を絶対に許せないと思う。
そんなことになったらエルフ先生の胸に飛び込んでいっぱい慰めてもらうしかない!
「それはそれでありか」
「む」
「い、痛い痛い! 足をつねらないで」
彼女はなぜか私が邪な事を考えるとつねってくるのだ。
きっと彼女は感情を読めるようなスキルを持っているに違いない。
「エッチはダメ」
「はい」
でも、恋愛等を抜きにしても、このままではダメだと思う。
彼女自身この家ではかなり微妙な立ち位置にいるのだから。
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