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評価といいねが嬉しくて思わず書いてしまいました!


GRWで転生を繰り返していた私は介護プレイは幾度もしてきたし、してもらったこともあった。

そういった時はタンクが一人対象者を守りながら、親プレイヤーがモンスターを倒すのが鉄板だった。


「これは?」


「モンスターだよ」


庭の開けた場所、目の前にはモンスターの四肢を切り落とし、腹を切り裂いて、心臓が見えているものがあった。

これを、どうしろというのか?

という意味で、「これは?」と聞いたのだが、パパンには言葉が足らなかったようだ。


「これをどうするのですか?」


「心臓に剣を突き刺して殺すんだ」


「なぜこんなことをするの?」


「モンスターを殺すのに慣れてもらうんだ。急にモンスター討伐に行っても、普通は殺すことに忌避があるから殺すまでができないことが多い。そこで、討伐前にモンスターを殺す練習をしてもらうんだ」


理にはかなっている。

私も今受けている授業で生きているものの尊さを学ぶものがある。

だが、モンスターの討伐となるとそれとは逆の事しなくてはいけないのだ。

モンスターは食べる為でも、生活を豊かにする為でもなく、人にあだなす存在だから殺すのだ。

それに拒否がある子供も少なくはないだろう。

だから、殺すことになれなくてはいけないのだ。


まあ、GRWで慣れてるし大丈夫だろ。


「これで、突き刺せばいいの?」


「あ、ああ。そうだ」


横に立てかけてある剣を構えると心臓に突き刺す。

そうすれば、GRWではモンスターは消えてドロップ品が落ちる。

筈だった。


ぷひゅうううう


脈打つ心臓は刺したところから血が噴射し、少しずつ風船のように萎んでいく。

勢い着いた血の噴射は私の手に掛かり、ドロッとした感触と、異様な生臭さが鼻を刺激する。

モンスターの息が浅くなっていき、飛び出る血の温かさが抜けていく。

今、私は生き物を。


「殺した」


うっぷ


言葉にした瞬間に吐き気が襲う。

手が震え、涙が零れ、膝が折れる。


「だ、大丈夫?」


父様が心配そうに声をかけるが、喉元まで胃液が上がってうまく言葉にできない。


なんで、こんな所まで現実的なのか。

たかだかモンスターを殺しただけなのにひざを折ってしまっているのか。

理不尽さや情けなさから次々と涙が零れだしていた。


「クソッ」


思わず悪態が出てしまう。

唯一救いがあるなら、先生がここにいないことだ。

こんな情けない姿、見せなくてよかった。


「すみません、父様」


せっかく用意してくれたのに。

こんな情けない。


「うん。バルトンがモンスターを殺して、そんなになって。少し安心してる」


え?


「まだ一才に満たないんだよ。それなのに、もうこんなに大人っぽくなって、少し心配だったんだ。それで、モンスターをまるで遊びのように、いや何も感じずに殺していたら。少しバルトンを恐ろしく感じていたかもしれない」


「パパ」


「何を急いているのか分からないけど、もう少しゆっくり、子供でいてもいいんじゃないのかな?」


どこか、この世界をGRWと同じものだと思っていたのかもしれない。

でも、全然違う世界で。

【転生】なんてスキルを持っている為に視野が狭くなっていたのかもしれない。


「ありがとう」


「大丈夫。パパはいつもバルトンの味方だからな」


もう少しゆっくり、未来を見据えよう。

そう思うのだった。

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