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被支配者転生物語① /繰り返す絶望に立ち向かいし者/  作者: use
第一章 〜少年の決意〜
4/11

「兄弟の」

4歳の誕生日を3日前に控えた日の昼過ぎ。

 今日はいつもより長く寝ていた。


 お母さんと昨日の夜一緒に寝ていたはずなのに朝起きたら横にはお母さんがいなかった。

 どこにいるかは気になるだけど探している途中に家族ではない話したこともない人と出会うのは嫌だったので動く事はできなかった。しかしこのままでは奴隷時代の時と何も変わらないじゃないか、と思い意を決して部屋の外に行こうとした。


 その時に部屋のドアが開いた。俺は反射的にベットに飛び込み寝てるふりをしながら、目を細めて誰かを確認した。

 お母さんが戻ってくるのかと思っていたが、姿は見るからに女性では無かった。


 身長は180超、ガタイもよく筋肉質の黒髪の男だった。

そう、兄のリューニス=フリートだった。お母さんではなくてそのまま寝たふりを続けようとした。その時に兄が、俺に近寄り、


「起きてるか?ちょっと話があるからさ聞いてくれねーか」

 と俺に言った。


 その声はとても兄弟とは思えないほどに様子を伺う声だった。

 俺が一方的に逃げてしまっていたから、嫌われていないかと心配に思っているのだろう。

 俺は別にお兄ちゃんが決して怖いわけではない。でもなんか嫌な予感がしたんだ。これは前世から培って来た第六感って奴だ、


 それはお兄ちゃんが襲ってくるって訳じゃないんだ。

 それくらいは分かる。だって、細目で見たお兄ちゃんは少し悲しそうな表情だったから、だからこそ話ってものは聞いてはいけないと思ったからお兄ちゃんの事を無視して寝たふりを続けた。

 

 そうすると兄リューニスが

「おい!起きてんだろ無視すんな」

とマジトーンで俺に怒った。

 初めての事だ、いつも逃げ回っている時もあんな声で怒る事は無かった。

 

 俺はあの少しでも怒りを含んでいる声には弱い。

だから反射的に反応して起きてしまった。

 

 「ごめんなさい、、」


 「お、おう良いけどさ次からは反応くらいしてくれよな」

とあっさり許してくれた。やはり何事も謝る事は大事だと再認識した。


 少しの沈黙があり兄が口を開いた。


  「話ってのは俺たちの母さんのことなんだけどさ、、」


 お母さんと言うワードが聞こえ少しまた嫌な予感がした。

そのまま兄が話し続ける、やはり俺の第六感は間違っていなかった。 


 「お母さんが今日の朝、誰かに殺された」


俺は何も言葉が出なかった。

 


 


 

読んでいただきありがとうございます。


初のブックマークありがとうございます。

これからも少しずつ描いて行くので何卒良いねなどで評価してくださると嬉しいです。

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