魔法屋
魔法屋の中は不思議なものでいっぱいだった
淡く光る花、見たことない形で大きな爪、網に入っている石が天井に浮いている
ワクワクする
カウンターに占い師だか魔女だかよくわからない老婆がいる
要件を済ませよう
「燃える砂を袋1杯分お願いします」
「毎度あり」
「燃える砂ってなにで出来ているんですか?」
「そこの山で採れる火炎岩を砕いた物さ、摩擦でも火が着くから扱えるのは専用のスキルを持つやつだけさ、スキルを持つやつも珍しいしね」
いいことを聞いた
「あんたはいいスキルを持っているね」
「!なぜ?」
「私のスキルさ、看破のスキルだよ」
占い師みたいだ
「ここで働かないかい?」
「今のところに恩があるからまだ【ルージュ】にいるつもりです」
「そうかい、残念だね、アイテムボックス持ちがいれば仕入れが楽なのに」
「また来ます」
おれはそう言って店を出た
店を出たとたん目の前を町中じゃあり得ないスピードで馬車が通り過ぎた、スピード違反だ
がしゃん
嫌な音がした、荷馬車に積まれた甕が割れたらしい
見て見ると割れたのは一つだけ、御者は憤慨してる
「畜生が!逃げるな!」
馬車は止まる様子もない
スキルを試してみようかけらを拾い手をあてる
☆錬金術
甕のかけら→甕
【はい】【いいえ】
はいを押す
甕はきれいに直った
「お前のスキルか?ありがとうな!持ち合わせがないからこれで勘弁してくれ」
銅貨3枚渡された
「スキルを試してみたかっただけだからいいよ」
「とっとけよ、商人はただで貰わないんだ」
「ありがとう」
無一文から金持ちになった
市場を歩いてみる
粗末な刃物が銀貨5枚
木製の食器が1枚銅貨10枚
油1リットル銅貨10枚
羊皮紙は1枚で銀貨1枚
燃える砂はだいたい1キロ銅貨5枚
海が近いから魚もいいのが揃ってる
火山も近い、火山から火炎岩がとれるらしく
火炎岩はだいたい3キロ銅貨1枚で売っている
スキルがないと砕くのは危ないから火炎岩は安い、火炎岩で何か作れないかな