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農業始めました

娼館の下働きは大変だ掃除(ホウキと雑巾)洗濯(冷水で洗濯板)料理(釜戸に薪に火打石)裏の畑の手入れ(見るからに痩せこけた畑)山羊の世話(草を食べさせる為に森をうろうろ)トイレの汲み取り(水洗じゃない)

辛い、ヘトヘトだ、家事だけで1日がかりだ


夕方楼主に呼ばれる

「シンイチ何か気づいたり思いついたことはないか?」

「畑が痩せてるから堆肥を作った方がいいと思います」

「たいひ?どうやって作るんだ?」

「山羊の糞を休ませてガスを抜いて落ち葉や釜戸から出た灰や砕いた貝殻を混ぜて畑に撒きます」

「山羊の糞を畑に撒くのか?」

「畑がよくなるんですよ、森の土を撒くより効率が良いです」

「わかった、そうしてくれ、他に気付いた事はないか?」

「害虫もひどいから今日森で見つけたシロバナムシヨケギクを煮て畑に撒けばいい作物が出来るはずです」

「わかった畑はお前に任せる」

「ありがとうございます」

田舎のばーちゃんに色々教えて貰っててよかった


なすくらいしか育たない痩せた畑に肥溜めから土を混ぜていく一気に肥えた土になったので色々な野菜を植えるこの辺りは野菜が高いらしい


この世界の通貨は銅貨百枚で銀貨一枚、銀貨百枚で金貨一枚

銅貨五枚で林檎が一つ買えるらしい

銅貨一枚百円くらいと考えると林檎高いな

アイシャは一番人気の娼婦で貴族の太客がいるから果物も食べられるけど他のやつがなってたら治療すら出来なかったろうな


アイシャはこの娼館の花魁のような存在だ

みんなに読み書きや楽器などの娼婦の教養を教えているらしい、俺も読み書き教えてもらおう

7日に1日店を休む、その日の午前中だけ授業をするらしく下働きも参加できると言われた、親切だ

そんなアイシャを助けたから娼館内の俺の株は上がっていて仕事がしやすい

アイシャが起きられるようになったから無理のない範囲で授業をしてくれるらしい

俺も参加しよう


休日の朝洗濯と朝飯の準備を済ませ授業に参加した読み書きだけ教えてくれと頼むと石筆と黒板を渡された

実際読み書きを教わってみたらローマ字と変わらない

数字もアラビア数字で桁管理も十進法だ

これなら対応表があればすぐに覚えられる

羊皮紙は高価なもので一枚で銀貨一枚する

俺は反故にした裏紙でいいから安く売ってくれないかと頼んだら命の恩人だからお金は取らないと言ってくれた、アイシャいい女だな

対応表を作成した早く覚えなければ

午後からは街を見て回ろうこの世界の事も知りたいし


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