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エクサス  作者: るぎ
2/7

決意

俺は綾野元人。ごく普通の中学生だ。


「元人、朝だよ!早くご飯食べて学校行きなさい!」

「ん、あいよ」


いつものように母が俺を起こしてきた。

ご飯を食べ、学校に行く。こんな平凡な生活を毎日続けているうちに、いつの間にか人生が退屈と感じるようになってしまった。


「はぁ......」


つい大きなため息をついてしまった。

友達はほとんどいないし、やりたいことも見つからない。この先大丈夫なのかと心配になるほどひどい状態だ。

その日の夜、俺は普段あまり見ないテレビを付け、居間でのんびりとしていた。


「SASUKEかぁ。そういえば昔、少しだけ見てたなぁ」


そんなことを呟きながら、たまたまテレビで放送していたSASUKEを見ることにした。俺は、そこで語られる壮絶な経験談を、時を忘れて夢中で見てしまった。


(なぜこの人たちはこんなに必死になって頑張れるんだ?)


ふと疑問が浮かんだ。しかし、finalステージまで行った人を見てそれが愚問だったことに気付かされた。頂上まで絶対に行ってやろうという強い意思、自分に負けないようにと必死に頑張るさま......。


「すごい......」


その言葉は無意識のうちに口から発せられていた。気付いたら涙が頬を伝っていた。


(頑張るってこういうことなんだ!」


かつて、何もやりたいことがなかった俺は決心した。絶対にSASUKEに出てやると。

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