なんてったって、文学少女なの。
私は、文学少女なんだから。
なんか文字を追ってれば、今は文学少女って名乗ってもいいんでしょう。
むっかしみたいに、おさげ髪とか、黒ぶちのメガネとかかけないでもいいんでしょう。
「今、私の考える文学少女が古いって、笑ったでしょっ!」
正直言うと、文学なんて、分かんないし、文学少女なんて、実際に見た事なんてないもん。
図書館とか行っても、本読んでる女のひと達が、文学少女かどうかなんて分かんないし、横顔見ても、嬉しいのか、楽しいのかも分かんない。
文学ってモノにも挑戦はしたけど、意味分かんないし、どこまで深読みして良いかまで考えちゃうと、頭痛くなっちゃう。
後書きとか、前書きに書いてある、それっぽい文を見ても、イマイチ刺さんないし、面白さが分かんない。
でも、私は文学少女なのっ。
強いて言うなら、現代版の文学少女なのッ!
ラノベが大好きで、たまには推理小説とかも読むし、海外の作品も表現が分かんなくても、ちゃんと読んでるんだから、文学少女なの。
そのまま翻訳してるから、全然浮かんでこない風景とかの例えもあるけど、しっかり読み飛ばして内容は理解はしてるの。
中に、込められた思いとかも、それっぽい熱とかも分かってるんだから、問題ないの。
本を読んでる時間が楽しいから、私は本を読むの。
文章が綺麗だとか、情緒が溢れているとか言われても、あんまり伝わんないし、若い人が書いてる本の方が、共感できるの。
そんなに、古い本とか、有名な作家さんが書いてる本が、偉いの?
皆が皆、一生懸命に文章を紡いで、苦悩してるんだから、熱量が伝わればいいんじゃないの?
読んでて上手いとか下手とか思っちゃう事はあるけど、読み終わっちゃうモノは全部面白かったの。
だから、文学がどうとか、そういうのは止めにして、みんなで笑えたり、涙が出ちゃう作品を楽しめばいいんじゃないの?
そんな、砂上の楼閣みたいな概念に、こだわらなくてもいいんじゃないの?
「今、使い回しって、思ったでしょっ!」
大人に、文学って聞いても、しっかりした答なんて返って来ないし、もう各々が楽しければいいんじゃないの?
むっかしみたいに、漫画を読む人がどうとか、ラノベは小説じゃないとかなヒドい時は終わったんだから、日本のサブカルを満喫してもいいんじゃないの?
だから、私は文学少女なの。
なんてったって文学少女なの。
こんな薄っぺらな表現を借りないと、好きなモノを好きって言えないの…。
「笑うなッ!」
読んで下さってありがとうございます。
コメディはどうにも書けないみたいです。
他にも、こんな蓮っ葉なのじゃないエグいのとか、疲れてるんじゃないのみたいなのも投げてます。
なろうラジオ大賞2の投稿作品です。
気になられた方は、是非是非よろしくです。