表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

クロワッサン

クロワッサンの一番真ん中の太いところってどうやって食べるのが正解なのかな。

潰したとしたってクロワッサンのさくさくがばらばらになるし、まずなんといっても潰したくない。

でもその空気の層があることにより、大きな口を開けてかぶりついたとしても口に入るのは少しのパン生地とたくさんの空気。

おいしいんだけどね、クロワッサン。

表面が甘くテカテカしてるやつの気分の時と、そのままのちょっと塩みを感じるやつの気分の時とがある。


そんなことを考えながらクロワッサンを食べ終えると、デスクと自分がクロワッサンのカスだらけになっていた。

クロワッサンはカスだらけになって食べるのが一番おいしいからこれでいい。


「おはよーございまーす」


次々に出社してくる人たちに挨拶を返しながら、クロワッサンと一緒にに買ったソイラテを飲む。

コーヒーはブラックが好きだが、いかんせん朝には刺激が強いと感じてしまう。

ストローで飲み物を飲むことが好きだけど、寒さには勝てないし、夏も冷房で冷えるので基本ホットを飲んでいる。

本当はアイスコーヒーをブラックのままストローで氷をガショガショいわせながら飲むのが一番好きだ。

でも寒いし、胃腸を冷やすとすぐにお腹を下してしまうのでホットのソイラテが一番無難なのである。


実はそもそもクロワッサンが好きなわけではない。

中がもちっとしたフランスパンが一番好き。

お気に入りのフランスパンはブラックオリーブのみじん切りが練りこまれたちょっとしょっぱいやつ。

今日はそれに出会えなかったからクロワッサンにした。

テカテカしてない、そのままのクロワッサン。


始業のベルが鳴る。


テカテカのクロワッサンは売ってなかったけど、今度はパン・オ・ショコラを食べてみようかな。

そしてあのシンプルなクロワッサンもまた食べると思う。


とてもおいしかったから。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ