登場人物(念のためネタバレ注意)
▼ヴィオレット・レム・ヴァーハン(二年生)
ヴァーハン公爵家の長女。元殺人未遂の罪人。牢に繋がれ、意識を失ったと思ったら、時が一年ほど巻き戻っていた。灰色系統の髪と目をしている、迫力のある妖艶美女。表情に感情が反映され難く、物事に対して諦観しているタイプ。
▼ユラン・クグルス(一年生)
王族分家、国の宰相の息子。ヴィオレットの幼馴染み。赤茶色の髪と黄金の瞳をした美青年。いつも穏やかで可愛らしい雰囲気をしているからか、人気があり人望も厚い。ヴィオレットの為なら文字通り『何でも』出来る、やる。
▼クローディア・アクルシス(三年生)
ジュラリア王国第一王子、次期国王は確実と言われている(暫定)。生徒会長。黄金の髪と目をした、中性的な雰囲気の美しい男性。ヴィオレットの初恋の相手でもあり、以前は彼女の過剰で身勝手な行動に辟易していた。
▼ミラニア・デオール(三年生)
侯爵家の長男、生徒会副会長。クローディアの友人で一番の理解者。紺色の髪、暗い緑の瞳、泣き黒子、眼鏡男子。優しげな色気のあるお兄さん。誰とでもすぐに打ち解けられる為人脈は広いが、関係は浅い。
▼メアリージュン・ヴァーハン(一年生)
ヴァーハン家の次女。元々は愛人の子だったが、母が後妻に収まった事で正式な娘となった。ヴィオレットの異母妹。パール色の髪に鮮やかな碧眼を持つお人形の様に愛らしい美少女。愛し愛され生まれ育った為、純真無垢で世間知らず。何でも楽しみながら修得出来る天才肌。
▼ギア・フォルト(一年生)
シーナという島国の末王子で留学生。ユランの友人。褐色の肌に銀髪、碧眼、可愛らしい顔立ちをしているが雰囲気は野生みが目立つ。マイペースな自由人、細かい事は気にしない、傍観者気質。
▼ロゼット・メーガン(二年生)
隣国の姫で留学生。誰もが憧れる理想のお姫様。濃い紫の髪に、薄い紫の瞳をしている、万人が美しい、愛らしいと称する清楚で可憐な人。あまりに神格化され過ぎているせいか、よく人に囲まれているけれど、親しい友人はいない。
▽マリン
ヴァーハン家使用人、ヴィオレットの侍女。孤児だった所をヴィオレットに拾われ、以来ずっと傍で支えている。水色の髪に燃える様な赤い目をしている。鉄仮面だが、ヴィオレットへの愛情は誰にも負けない。
▽オールド・ロア・ヴァーハン
ヴァーハン家当主。ヴィオレット、メアリージュンの父親。灰色の髪と目をしており、ヴィオレットとよく似ている。仕事に関しては有能な人物だが、視野は狭い。
▽ベルローズ・ヴァーハン
故人。ヴィオレットの母、オールドの元妻。赤い目の持ち主。オールドを愛したが故に狂い、堕ち、最後は命まで捧げたが最後まで報われなかった人。ヴィオレットに夫を重ね、男の子を強要し続けていた。
▽エレファ・ヴァーハン
オールドの後妻、メアリージュンの母。親子でよく似ており、少女の様なあどけなさがある。自己主張が少なく、いつも穏やかに微笑んだ優しい妻で母。政略結婚で憔悴していたオールドを支え続けた元愛人。
▽シスイ
ヴァーハン家の料理長。普段は粗野でガサツだが、作る物は繊細で腕は超一流。自分の仕事に誇りを持っており、だからこそ出した物より食べた人の事を気に掛ける質。ヴィオレットに対しては娘に近い感情を持っている。