第19話 起死回生
辺りを見回すと人数も減り30人くらいになった。
僕は派手に相手を倒してしまったために7、8人の勇者に囲まれて居た。
「だぁれかぁーーー!!!助けてーーー!!!」
花音達は他の勇者と交戦中でサポートに入れなかった。
最悪だぁ…どうやって切り抜ける…
僕は考えた!ステンチを使って起死回生を狙える!
辺りを見回し、ずば抜けて強そうな勇者を探した…
だが、一撃で起死回生出来る様な魔法を持っている勇者は居そうもなかった。
すると、僕はちょうど観客席に居たパパと目があった。 そうだ!パパなら…一様ギルドマスターだし、すごい技があるはずだぁ…多分。でもかけるしか無い!
でも、此れじゃ、目の前の勇者達が邪魔だ…
気が進まないげと、ステンチで怯ませるしか無いか…
僕は叫んだ。「『ステンチ』!!!」
勇者達が一斉に膝をついた。
その瞬間、全速で倒れた勇者を踏みつけて、パパの前に向かった。
「パパ少し借りるよぉ!『トレード』」
僕はステンチとパパの技を適当に選ぼうとした。
何だこれ…めちゃちゃ魔法を習得している…取り敢えず1番上のを!
僕はステンチとパパの魔法バーストを交換した。
「いくぜぇ!!!『バースト』!!!!!」
叫んだ瞬間、僕の周りに対戦場を覆う程に銃が左右に現れた。
それには花音達も唖然としていた。
僕は持っていたコダイフルくん1号の引き金を引いた瞬間。周りの銃が一斉に発砲された。
そして周りは煙と火薬の匂いで覆われた。
撃ち辞めてその場を見ると、対戦場の半分が壊滅していた。もちろんその場にいた勇者は全員倒された。
対戦場のもう半分に居た勇者のみが助かった。
その数10名!
対戦はココで終了した。
僕は魔力を使い果たし、その場で気絶した。
しばらくして、僕は目が覚めた。
そこには花音や澪の姿があった。
そして、目の前には、パパとメルク・ウォーレットさんの姿があった。
パパが笑いながら言った。
「おぉ!気がついたなぁ!よく、パパの魔法と交換しようなんて考えたな〜でも駆け出しの勇者には魔力的に限界だろ?」
「確かに、あの魔法を一回使っただけで魔力が無くなった…」
パパは笑っていたが横に居たメルク・ウォーレットさんは、僕に言った。
「マスターの技『バースト』は本来、全方向に発射されおよそ半日は撃ち続ける事の出来る魔法です、あなたは魔力が限界だったため対戦場が半壊で済みましたがもし、マスターレベルの魔力の勇者が使って居たら街にまで被害が出るところでした…次からはむやみに使わないでください。」
それを聞き僕は何て技を使ったんだと反省した。
パパが笑いながら言った。
「まぁ、取り敢えずお前達が今回の護衛の勇者になったんだからしっかり頼むぞぉ!」
僕達は気を取り直して返事をした。
そして、10名の勇者が集められた。
「護衛クエストは3日後の朝!それまでゆっくり休みたまえ!」
パパはそれだけ伝え仕事へと戻って行った。
護衛クエストにパーティー全員参加出来たので、僕達は皆んな3日後に向けて準備を進める事になった。
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