第16話 大家さん
僕はオーガとの戦い以降しばらくクエストには行かず、家でぐうたらしていた。
今日もいい天気だと思いながら清々しい朝を迎えたい。朝食でも食べにキッチンへ向かうとそこには、見覚えのある人物がコーヒーを飲んでいた…澪だ。
「なんで人ん家に居るんですか?カギ掛かってたはずでしょ?」
まさか、玄関を破壊したのではと思い玄関に急いで向かった。
すると、特に壊れても居なかった。後ろから澪が来た。
「そんな、壊すわけ無いでしょ!何で入れたか分かる?」
僕はそう、質問されたが全く正解が分からなかった。
「分かりません…」
すると、澪はニヤリと笑いながらポッケから鍵を取り出した。
それを見て僕は驚いた。
「何で、僕の家の鍵を!?」
「そりゃあ〜私がこの家のオーナーだからよ!」
僕は唖然とした…
「最初の頃、私は装備とかを買うのを極力控えてモンスターを倒した報酬で家を購入したのさ!」
僕は思った。なんて奴だ、異世界に来て冒険などを置いとき不動産してるだと…
「で、家貸して稼いでるって訳よ!家を貸す時に、花音ちゃんとは1回会ってると思うけど忘れてたよ、ハハハ」
多分花音も覚えては無かったろう…なんて事だよ自分のパーティーメンバーが大家さんって何かやだよ…
「私は今度からお前と一緒に住む事にしたから」
僕は一瞬白眼になった。
「何でですか?僕は家賃だって払ってるし!そもそも澪は大家さんじゃん!」
澪は笑いながら言った。
「私の家は貸して新しく家を買おうと思ったんだけど、晃大が住んでるなら同じパーティーだし、お金も使わずに済んだ!」
僕はただ済ませるのも納得行かなかったので1つ提案した。
「なら、僕の家賃はタダでお願いしますよ!」
澪は舌打ちをした。
「それは流石に無理よ!半分の2万5千円でどう?」
僕はまだ値切気で叫んだ。
「2万にしろ!!!」
澪は嫌々だったが了承した。
そんな交渉をして居た時、花音が家に来た。
「こんにちわ〜、澪ちゃんも一緒に居たんだ?」
澪は頷いた。
「ちょうど良かった!3人でクエストを受けに行こうと思ってて!!!」
僕はそれを聞き余り乗り気じゃ無かった…前の戦いで相当ひどい目にあったし…でも一様どんなクエストか聞いた。
「どんなクエストなの?」
すると花音が依頼書を見せた。
見てみると、「魔獣からの警護って誰を守るんだよ?」
そう聞くと笑いながら花音が言った。
「あなたのお父さんね!」
僕は更に乗り気じゃ無くなった。
だが、花音は相当乗り気だった。
「やっぱりギルドマスターの警護スゴイポイント報酬なのよ!」
確かに貯金は装備の修理で無くなっちゃったし…
横で澪も目を輝かせていた。
今度は僕が載せられるのか…仕方ない。
「分かったよ、行くよ…」
そしてクエストを受ける事になってしまった…
見ていただきありがとうございます。
5〜7話の文字などを修理しましたので見ていただけたら幸いです。