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■大陸を統一した帝国『信』
広大な大陸の地方をバラバラに収める豪族の集合体であった国を、
初めて法と秩序の平和の名の下に一つに統一、統治し、
王の上である皇帝という身分を作り出した最初の統一王朝。
大陸を12の州と70の郡に分け、それを法で統治する法治国家。
以後12代に渡って202年間の統治を続ける。
初代皇帝は『信』という国の王であった樹幹帝ホウガツ、
14才で受け継いだ8代目現皇帝は新嚇帝ホウショウ。
■12州 70郡
■西国三州十九郡
・西洲
皇安郡 天応郡 地応郡 人応郡 智応郡 武応郡 金応郡 銀応郡 将応郡
・近王州
遠笠郡 十二宝英郡 名常郡 近千華郡 栄雅郡 万士宝郡 大丈郡 江厳郡
・西清奥羽州
豊行郡 巳鞍郡
■東国三州二十郡
・関州
京東郡 楽花郡 木津郡 原小騨郡 城茨郡 河金郡
・北清奥羽州
大仙郡 森呷郡 藍津郡 舞岩郡 意福郡 潟荒郡 陸静郡 沢香郡
・府甲州
野永郡 冠馬郡 賀詩郡 阜山郡 藍地郡 隆蒙郡
■北国三州十五郡
・北大近州
路釧郡 幌札郡 館箱郡 江近郡 稲国郡 北兵舞郡 氷霊郡 太屯郡
・馬青州
英星郡 壬武郡 竹千郡 森飯郡 峰邦郡
・内稚州
栄采郡 邦漣郡
■南国三州十六郡
・黄州
国中郡 四谷郡
・阪州
大重郡 島広郡 南安利郡 興堺郡 紀来郡
・九渓州
岡福鳴郡 分大郡 咲長郡 鹿栗郡 崎美郡 佐保郡 熊火郡 縄沖郡 国那郡
■信帝国の官職一覧
・皇帝位
信帝国皇帝(皇帝職)
・帝国縁位
帝国士王従(皇帝の兄弟で官職のある者)
帝国士王候(皇帝の親戚で官職のある者)
・帝国忠軍大功位(帝府最高級官位)
忠軍大信将位 帝府天宰相(内外全ての是非を取り仕切り帝に奏上できる位)
忠軍大信将位 帝府空執政(政務、帝国法案を取り仕切り帝へ奏上できる位)
忠軍大信将位 帝府地大夫(外征や討伐の軍を取り仕切り帝へ奏上できる位)
忠軍大信将位 帝府信大将軍(外征、討伐を指揮し各軍を動かす総大将の位)
忠軍大信将位 帝府信将軍(一地方の軍を統括し、乱があれば兵を動かす位)
・帝国忠郡位(高級官吏)
忠郡上弦近衛位
忠郡中弦近衛位
忠郡下弦近衛位(京東郡太守キレツなど)
忠郡近衛信将位(麒火将軍メルビ、雷将軍チョウデン、獅子将軍ジャデリン)
忠郡近衛信兵位
・帝国帝郡位(中級官吏)
帝郡信一位(キレイ、キイなど)
帝郡信二位
帝郡信三位(ミケイ及びジャデリンを除く八騎督など)
帝郡忠一位
帝郡忠二位
帝郡忠三位 (ミレムなど)
帝郡義一位
帝郡義二位
帝郡義三位
・帝国帝和位(下級官吏)
帝和上礼位 (ヒゴウなど)
帝和下礼位
■事件
『宰相ゴーロギーンの専横』
信暦(帝国年代の呼び名)100年に、時の大臣、宰相ゴーロギーンの専横を受け、憤慨した4代目皇帝ホウエツが挙兵するも倒され、クーデターの首謀者として蟄居(監禁隠居)の処分になった。宰相ゴーロギーンは、帝国での権力を手に入れようと、自分に叛意を見せない息のかかった皇帝一族の中で、最も暗愚なホウランに5代目皇帝を無理矢理襲名させ、国を憂い皇帝へ進言する家臣達を讒言によって謀殺し、兵士達を取りまとめる才能ある将軍の官職を自らの一族に全て受け渡し、将軍達を辺境へと押しやると、帝国はやがて宰相ゴーロギーンの権力を高め、専横は極まった。
しかし、これに奮起した平民出身の英雄ガムダは、帝国に忠誠心を持つ知恵者と秘密裏に結託し、辺境に送られた将軍達を巧みに呼び寄せると、郡都の少ない手勢を持って、各郡を電撃的な速度で解放し、都へと上洛すると、信暦102年麦耶の戦いでゴーロギーンの大部隊を寡兵をもって打ち破り、皇帝を救出すると
翌年の信暦103年、宰相ゴーロギーンは専横の罪で処刑され、一族は二度と官職に就けぬようになり専横は終わりを告げた。
この専横にいち早く気づき、他の将軍の誰もができなかったことを、平民出の者がやったとホウランが聞くと、官職につくように強く進められたガムダだったが、勅使を丁重に断ると故郷に戻り、元の平民へと返っていった。
『5代皇帝ホウラン毒殺事件』
信暦104年、暗愚な5代皇帝ホウランを廃して、4代皇帝ホウエツの復権を願う周辺の将軍達の動きがあったが、皇帝を臣下が勝手に廃することは法に触れるものであり、ゴーロギーンの専横を目の当たりにし、二の舞を踏むわけにもいかない将軍達は、ホウランを酒宴に招き入れ禁制の毒薬を用いて、病死という形で秘密裏にホウランを毒殺してしまった。
喜び勇んでホウエツを迎えにいった将軍達だったが、法に明るく厳格な性格のホウエツは、報を聞いて将軍達の行いを理解し、法を破るようなマネをした将軍達に激怒した。
暗愚とはいえ皇帝を毒殺した将軍達を不義不忠の逆臣として全員打ち首とし、自分も不本意ながらこのような行いを臣下にやらせてしまった責任を感じ命を絶った。
ホウランは例外として、元来世襲制であった皇帝の役職だったが、ホウエツの実子が居ないことから、次の皇帝に一族の誰がなるかで宮中で多くの血なまぐさい政争が起こり、一族と家臣はそれぞれ反目しあって派閥を築いた。
これが後に皇族同士の争いに禍根を残す結果となった。
こうして血なまぐさい宮中を取り仕切ったのが関州の王族、6代目皇帝、家臣団の忠節の礎を築いた名君と謳われる信元帝ホウリュウである。
『頂天教の乱』
信暦202年、7代目皇帝ホウケンが崩御し、8代目皇帝ホウショウが即位すると
何かを予見させるように大陸は暗雲に覆われ、各地に大雪や大雨などの
天変地異や異常な事件など不吉な前兆が次々に起き始めていた。
これに不安を覚えた民衆を見て宗教を崇めさせた黄州の賊長アカシラは、
天(天候や気運)を頂く(自由に動かす)神の教え『頂天教』の教祖となって
大陸を信者で増やし、ついには南北の数郡を抱え込み皇帝に反旗を翻した。
信者の軍の中には官軍から寝返った良将も多く、郡に隣接する
都市や要害は次々に落とされていった。
事態に焦った官軍は皇帝に逆らう逆賊に対し、各州、各郡に討伐の命令を仕向け
将と兵を反乱各郡へと派遣したのであった。
膠着状態に陥った各群だったが、黄州歴戦の猛将ジャデリンを筆頭に
西国に派遣した帝国きっての名将、西征都督雷将軍チョウデンや、
北征都督麒火将軍メルビなどの活躍によって頂天教軍は撲滅された。




