序文
−序文−
天下の大勢とは大きな河のようであり
また誰にもその流れを止めることも出来ないものである。
支流が大きな河の本流に飲み込まれるのと同じように
大きな時代の波は、小さな歴史を飲み込んでゆく。
天下の大勢とは大きな河のようであり
また誰にもその揺らぎを止めることも出来ないものである。
本流が再び河川に別れ支流に流れ込むのと同じように
大きな時代の波も、揺らげば緩やかな川となって波は消えてゆく。
時代という波は流れれば凡夫を英雄に変え、英雄は時代を作る。
時代という波は留まれば英雄を凡夫に変え、英雄は時代を去る。
時代という波は勢いを無くせば英雄を求め、凡夫は時代を得ようとする。
時代という波は英雄を煌かせ、その勢いによって再び流れを得る。
百の英傑があらば、百の物語がある。
徳に強く、愛されることに長ける者。
数に強く、政をすることに秀でる者。
統に強く、人を纏める事に上手な者。
力に強く、武に名を馳せ邁進する者。
謀に強く、策知を生きがいとする者。
仁者、識人、軍将、豪傑、謀士…この世に人あらば綺羅星の如く。
凡夫が英雄に成り上がるか、はたまた英雄が凡夫に成り下がるか。
すべては時代という大きな河の流れだけが知っている。
はるかなる歴史の中で時代を掴む英雄は誰なのか。
そこに至るまでの物語。
英雄達の長き戦いに及ぶ、その幕開けを今紐解こう。
『英 雄 百 傑』




