第3話
最近忙しくて、なかなか書けずにいました。
「あ、本崎くん。お疲れさまー。」
本崎がバイト先に着くと店長が声をかけた。
「お疲れ様です・・・」
「本崎くん、どうしたの?今日。落ち込んでるみたいだけど?」
本崎が力なく返事したため、店長は心配をした。
「確か、今日月末テストの返却日だったよね?点数悪かったの?」
「いえ、テストは今までの中で最高得点でした。ただ、いろいろありまして・・クラスメートに理不尽にキレてしまって・・・。」
「そうなの?でも、ちゃんと謝りにいくんでしょ?」
店長はあたりまえのように謝罪することを口にした。
「はい、そのつもりです。」
「なら、切り替えてバイトに打ち込んで。」
店長ははっきりと言った。
「はい。すみません。」
本崎は自分の顔を両手でパチンと叩き気持ちを切り替えた。そしていつものようにレジへ入った。
「いらっしゃいま・・!!」
いつものように挨拶をした時本崎は固まった。
「・・もと・さ・・き?」
本崎の視線の先にいたのは橋森だった。
「あんた・・ここで・・なに・してる・・・の・・?その格好、まさか・・」
本崎は橋森が言い終わる前に彼女の手をつかんで外へ出た。
「え、ちょっと、なにするの!?」
橋森に文句を言われても本崎は黙ったまま歩き続けた。そして本崎は人気のない裏路地に橋森を連れていった。橋森を壁に向かって突き飛ばし、左手を壁に当てた。
「言うな。」
本崎は低い声で言った。本崎は橋森を睨んだ。
「言うなって、やっぱりあそこでバイトしてるってこと?」
本崎の言葉でバイトしていることに確信を持った橋森が確認した。
「絶対に言うな。誰にもだ。」
本崎は橋森の言葉に返事はしなかった。本崎はさらに橋森を睨んだ。
「で、でも私、クラス委員だし、い、言わないわけには・・」
本崎の視線で凄まれて、橋森は思わず萎縮してしまった。
「なら、約束だ。」
「え?」
「テストで50点取れなかったら、望みをなんでも叶えるってヤツ俺はまだ何も要求してない。だから、それをこれに使え。わかったな。」
本崎は話を勝手に切り上げ、その場を去ろうとした。
「ま、待って!」
だが、それを橋森が止めた。
「・・・な、なんで、校則違反してまでバイトしてるのよ。」
橋森の声は本当に理由が聞きたいわけじゃなく責めるようなトーンだった。
「遊ぶための金が欲しいからに決まってんだろ。」
本崎は振り返りもせず、その場を立ち去った。
―――
「・・崎くん、本崎くん!」
「は、はい!」
本崎は考え事をしていたせいで店長に呼ばれていたことに気づいてなかった。
「どうしたの?大丈夫?」
「あ、すみません、突然出ていってしまって・・。この分の失態は天引きしてください。」
「いや、別にそんなことする気ないけど大丈夫?」
「大丈夫です。しっかりやります。」
「そう。」
本崎の説明に店長はあまり納得がいかないようだったが、これ以上きいても答えないだろうと考え、それ以上追求するのはやめた。本崎はその日のバイトを終え家に帰ると再びベッドにうつ伏せに倒れた。
「はあーーー・・・。」
盛大なため息をつき、クッションに顔を押し付けた。本崎は自分で思っていたより疲れていたようでそのまま寝落ちした。次の日本崎は自席に鞄を置いたあと、橋森の席へ向かった。昨日の今日ということもあり、クラスメイトは本崎を危険物を見るように見た。
「勉強会はもういらない。お前のやり方で成績が上がるとは思えない。」
本崎は吐き捨てるように言い、席に戻った。
「なんなの、あれ?意味わかんない。朱海がわざわざやってあげてたんでしょ?」
「サイテー。成績を人のせいにするなんて。」
橋森の友だちが口々に言った。橋森自身も全くその通りだと思った。クラスメイトはその日1日中本崎に憎悪の視線を送った。そして放課後になった。いつもなら速攻で帰る本崎がめずらしく教室にいた。
「本崎ぃー、お前今日ねぇーの?」
本崎に話しかけた彼は本崎がバイトをしていることを知っている数少ない友だちだった。
「ああ、今日はたまたま店が臨時休業になったから休みだ。」
「なら、ひさしぶりにだべろうぜー。」
「別にいいけど。」
2人は最初は普通に話をしていた。しかし、教室から生徒が消えると本崎の友だちが唐突に言った。
「お前さー、クラスのみんなの前で橋森に勉強会はいらないって言ったらしいな。なんでだ?」
あいかわらず心理描写及び情景描写が苦手です。もっとうまく書けるようになりたいです。