1/4
プロローグ
緩くいきましょう。
ある日、世界が半分靄のような闇に飲まれた。
その当時世界を統一した王様は、大勢の兵士を率い、闇を祓うために闇の中に入っていった。
しかし、帰ってこなかった。
これは、100年前の出来事。
しかし、100年経っても闇は世界に存在したまま。
今も世界の半分は闇に飲まれ、闇の中に入ったものは帰ってきていない。
人々の中では、闇を祓えば『勇者の称号が得られる』と噂されるようになった。
『闇』が存在する世界に、『勇者』を育成するような学校があっても不思議ではない。
これは、そのちょっと変わった学校の、ちょっと変わったクラスのお話。