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なまえ


 ユイは魔導師と暮らしていて、本当に幸せだ。


 海にも連れて行ってくれたし、毎日の食事はとっても美味しかったし、本も難しいのでなければ読めるようになってきた。文字も書けるようになりつつある。


 いつも魔導師と一緒にいられる。

 実はね、これが一番しあわせ。


 でも、ユイは欲張りだから、すこし悲しい。だって、魔導師はユイのことを呼んでくれたことが一度もない。


「魔導師様のほんとのお名前は、クラウス様っていうんでしょ?」


 ある日の夜、聞いてみた。すると魔導師はつとユイを見た。「それがどうかしたか?」というように。


「クラウス様っていいお名前だなって思って」

「そうか?」


 静かに魔導師は答えた。

 ユイを見ていた魔導師は、突然ユイの髪に手を伸ばした。ユイはびっくりして肩をすくめたけれど、髪がはねていたのか髪を梳いてくれた。


 ユイはすくめていた肩から力を抜いて、安心する。とても気持ちがいい。

 ぼんやりしているユイに魔導師はふいに声をかけた。


「ユイ、明日から出かける。帰りは三日ほど後だ」

「はい」


 うかうかと、ユイははじめて名前を呼んでくれたことに感激して、三日間不在になることへのさみしさは忘れた。


短いですね

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