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第12話:生徒たちの危機、教師の決断
翌朝、学校内に残る被害を確認する司。
幸い生徒に大きな怪我はないが、一部の教室が損壊している。
「……これでは、日常は守れない」
校長が静かに近づく。
「司先生、組織の狙いは生徒ではなく、あなたの能力です。学校を守るだけでなく、あなた自身の力も試されています」
司は微かに目を細める。
生徒たちの安全と、残滓・組織への対応、二つの課題を背負う決断の瞬間だ。
授業中も、司は透視魔法で生徒たちの心理を観察。
「守られるだけでなく、自ら考える力」を育てつつ、次の危機に備える。




