春休み明けの話
フィクションを適度に加えつつ、現在進行形の大学生活を書きます。
日記代わりに書けたらいいな、と思って書きました。
小説なんか書いたことないので、へたくそですがよろしくお願いします。
大学三年の春。
講義の合間に友達の矢田からバンドをやろうと誘われた。
矢田「バンドやろ~。」
この時期になんてことを言い出すんだ、この人は。
と、思いつつ就職説明会などの直視したくない現実から逃げるため、勢いで言ってやった
真下「いいよ。やろうか。」
矢田は高校で二年浪人して大学に来た。つまり僕(真下)より二歳年上ということになる。
音楽の趣味は自分とはちょっと違って、主にBeatlesなんかを聴いている。
前にCDを貸してもらったこともあったなぁ・・・。
そういえばぜんぜん聴いてないや。今度聞いてみよう。
真下「あれ?でも矢田ってギターだよね?」
矢田「そうだよ。真下もギター持ってたよね?」
大学受験が終わって念願のギターを買ってもらい、その後一ヶ月で練習を放棄。
確かに、素敵なインテリアと化していたギターが僕の部屋にはあった。
ギターはまったくやらないが、エアギターだけは週3でやってる。
真下「他にメンバーは?」
矢田「いないよ。」
本当に何の問題もないかのように、そして爽やかにメンバーは二人であることが告げられた。
しかしそこは、今までの人生で友達に対して一度もキレたことのない温厚な僕である。
「じゃあ、ツインギターだね。」
と、ヘビーメタル雑誌を読んで得たニワカ知識を披露しつつ、笑顔で切り返す。
矢田「そうそう、ツインギター。」
真下「・・・。他のメンバーも探そうよ。ギター二本じゃ寂しいし。」
矢田「ん?あぁ、そっか。」
真下「・・・。」
矢田「あ、夏木!おはよう。」
夏木「おいーっす。」
矢田「一限どうしたの?寝坊?」
夏木「自主休講」
この自主休講男も矢田と同じでBeatlesが好きだ。ゆずも好きらしい。
女性の好みは髪型で決まるらしい。ちなみに黒髪ぱっつんが最高だと言う。
矢田「夏木もバンドやろうよ。もてるよ。」
夏木「おぉ!バンドか!!もてそうだよなぁ~。あの子も振り向いてくれるかな~・・・。アハハ」
あの子とは、夏木的ドストライク女の子『U子ちゃん』のことで、黒髪ぱっつんの女の子だ。
夏木の片思いの相手でもある。
最初に言っておくが、U子ちゃんには彼氏がいる。
さらに言うと、夏木のU子ちゃんかわいい説はクラスの全員に否定されている。
矢田「そうだよ夏木!だからバンドやろうぜ!」
夏木「俺ドラムやりたい。」
真下「・・・。」
勝手に盛り上がってゆく話についていけないでいるうちに、教授が来て講義が始まった。
なんか講義終わったら、大学にバンドやれる施設あるか調べよう的なこと言ってた気がする。
まぁ、いいか。暇だし。