第76話 安心
街道の上。
ノイシシの群れがやってくる。
夜の闇の中、ゴトゴトと音を立てて。
リネの光玉がその群れを照らし出す。
杖に魔力を集中させるエミカとミリ。
射程に入る。
王火と王氷の射程に。
ミリが横目で合図を送った。
エミカはうなずいて応える。
ミリの杖から王氷が放たれた。
ノイシシたちは凍りつき、動かなくなる。
◇ ノイシシAに2319のダメージ。
◇ ノイシシBに2290のダメージ。
◇ ノイシシCに2356のダメージ。
◇ ノイシシDに2418のダメージ。
◇ ノイシシA〜Dを倒した。
◇ アルジたちは戦いに勝利した。
◇ ミリはレベルが上がった。(レベル13→14)
ミリ「もう終わり?…じゃないよね」
道の上で立ったまま凍った4頭の死体。
それらを踏み越えて、やってくる。
さらなるノイシシの群れが。
エミカ「次は私の番だ」
王火を放つ。
強力な火炎がノイシシたちを包む。
◇ ノイシシAに2022のダメージ。
◇ ノイシシBに2060のダメージ。
◇ ノイシシCに1956のダメージ。
◇ ノイシシDに2119のダメージ。
◇ ノイシシEに2098のダメージ。
◇ ノイシシA〜Eを倒した。
◇ アルジたちは戦いに勝利した。
◇ エミカはレベルが上がった。(レベル16→17)
エミカ「まだ来るか」
さらに8頭のノイシシが突進してくる。
真っ黒に焦げた肉塊を踏み越えて。
ミリ「あんたたちも懲りないな!」
王氷を使う。
◇ ノイシシAに2421のダメージ。
◇ ノイシシBに2398のダメージ。
◇ ノイシシCに2453のダメージ。
◇ ノイシシDに2595のダメージ。
◇ ノイシシEに2562のダメージ。
◇ ノイシシFに2516のダメージ。
◇ ノイシシGに2499のダメージ。
◇ ノイシシHに2458のダメージ。
◇ ノイシシA〜Hを倒した。
◇ アルジたちは戦いに勝利した。
◇ ミリはレベルが上がった。(レベル14→15)
ミリ「まだまだ来るね」
エミカ「任せろ」
2人は強力な魔術を交互に撃つ。
競い合うように、見せ合うように。
辺りに響くのは、冷たい風と炎の音。
そして、ノイシシの鳴き声。
日が沈む。
辺りを照らすのは、リネの光玉。
そして、王火の炎。
◇ ノイシシAに2133のダメージ。
◇ ノイシシBに2265のダメージ。
◇ ノイシシCに2301のダメージ。
◇ ノイシシDに2409のダメージ。
◇ ノイシシEに2292のダメージ。
◇ ノイシシFに2387のダメージ。
◇ ノイシシGに2265のダメージ。
◇ ノイシシHに2194のダメージ。
◇ ノイシシIに2188ダメージ。
◇ ノイシシJに2174のダメージ。
◇ ノイシシKに2257のダメージ。
◇ ノイシシLに2306のダメージ。
◇ ノイシシMに2424のダメージ。
◇ ノイシシA〜Mを倒した。
◇ アルジたちは戦いに勝利した。
◇ エミカはレベルが上がった。(レベル17→18)
アルジ「なんて魔術だ…」
リネ「素晴らしい」
アルジ「どんどん強くなってないか」
リネ「気づいた?アルジさん」
アルジ「…?」
リネ「もう彼女たちは…」
今度はミリ。
杖を振り上げ、冷気を起こし、放つ。
王氷をノイシシにぶつける。
少しの力みもない。
まるで呼吸するかのように魔術を出す。
◇ ノイシシAに2651のダメージ。
◇ ノイシシBに2637のダメージ。
◇ ノイシシCに2698のダメージ。
◇ ノイシシDに2707のダメージ。
◇ ノイシシEに2617のダメージ。
◇ ノイシシFに2634のダメージ。
◇ ノイシシGに2705のダメージ。
◇ ノイシシA〜Gを倒した。
◇ アルジたちは戦いに勝利した。
◇ ミリはレベルが上がった。(レベル15→16)
ミリ(さすがに疲れてきたかな。
でも、ちょっと楽しい。
どんどんうまく出せるようになってる)
エミカ(ミリ、また腕を上げたな。
私だって負けてられない!)
一際大きな炎が上がる。
ノイシシたちを瞬時に真っ黒にした。
エミカ「食らえ!!」
アルジ「!」
◇ ノイシシAに2666のダメージ。
◇ ノイシシBに2799のダメージ。
◇ ノイシシCに2808のダメージ。
◇ ノイシシDに2956のダメージ。
◇ ノイシシEに2931のダメージ。
◇ ノイシシA〜Eを倒した。
◇ アルジたちは戦いに勝利した。
◇ エミカはレベルが上がった。(レベル18→19)
獣の足音が聞こえなくなる。
辺りを包むのは、夜の静寂。
エミカ「…ふう」
ミリ「エミカのフタ、外れちゃうかと思った」
エミカ「ちょっと頑張り過ぎました」
ミリ「最後のよかったよ」
エミカ「ありがとう。ミリの王氷もな。
どうやったらあんなに自然体で出せるんだ?」
ミリ「あれはね…」
2人とも肩で息をしていた。
疲れていても、その顔は笑っている。
リネ「アルジさん、もう気づいているでしょ」
アルジ「………」
街道に残ったのは大量のノイシシの死体。
凍りついたものと焼け焦げたもの。
街道を覆うように転がっている。
リネ「エミカとミリの魔力は私を超えた」
アルジ「ああ、そんな気がする」
リネ「気がするじゃなくて実際にそうだから」
アルジ「………」
リネ「2人ともまだまだ甘いところはある。
理論的なことも技術的なこともまだまだ。
でも、単純な力比べなら…
あの子たちは私の上を行っている」
アルジ「そっか」
リネ「だから、安心した」
アルジ「………」
リネ「ロニの魔力を目の当たりにして、
私は不安になっていた。
ロニの強さを知って、心が揺らいだ。
大丈夫なの?戦っていけるの?って。
…恐れてしまった」
アルジ「………」
リネ「こんなの戦っても勝てない。
どうするの?って。1人で諦めかけた。
だけど、あの子たちは違った。
エミカもミリも超えようとしていた。
ロニの魔力を」
アルジ「ああ」
リネ「あの子たちは少しも恐れていなかった。
むしろロニを倒そうとしてくれた。
魔力を高めて、魔術を放ってくれた。
ロニは倒せなかったけど、
結果、魔力を大きく成長させた。
師である私を超えて…」
エミカとミリは笑い合っている。
アルジはそんな2人を眺める。
リネ「そして、それはあなたも同じ」
アルジ「………」
リネ「あなたもとても強くなった」
アルジ「そうかもな」
リネ「だから、今度はあなたの番」
アルジ「ああ」
遠くから再び地鳴りのような足音。
ノイシシの群れが押し寄せてくる。
リネ「今日はもう出し切ったと思うから。
エミカも、ミリも」
アルジ「ああ、あとは任せてくれ」
剣を手にアルジは歩き出す。
アルジ「エミカ、ミリ、よくやったぜ」
エミカ&ミリ「………」
アルジ「王火も王氷もすごかった。
あとはオレがやる。後ろで休んでてくれ」
エミカ「頼んだぞ」
ミリ「頑張ってね」
アルジは最前列へ。
足音が大きくなる。
ドコドコと響く。
体勢を低くする。
迎え撃つ。
大群を、たった1人で。
街道はもう夜の闇の中。
リネの光玉がアルジの視界を確保する。
アルジ「行くぜ!!!」
◇◇ ステータス ◇◇
◇ アルジ ◇
◇ レベル 19
◇ HP 1639/1639
◇ 攻撃
32★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
★★★★★★★★★★★★
◇ 防御
22★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
★★
◇ 素早さ
21★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
★
◇ 魔力 5★★★★★
◇ 装備 勇気の剣、雅繊維戦衣
◇ 技 円月斬り、剛刃波状斬撃、朔月斬り
◇ エミカ ◇
◇ レベル 19
◇ HP 1006/1452
◇ 攻撃 9★★★★★★★★★
◇ 防御 12★★★★★★★★★★★★
◇ 素早さ
18★★★★★★★★★★★★★★★★★★
◇ 魔力
33★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
★★★★★★★★★★★★★
◇ 装備 魔樹の杖、深紅の魔道衣
◇ 魔術 火球、火砲、火樹、火海、王火
◇ ミリ ◇
◇ レベル 16
◇ HP 831/1008
◇ 攻撃 4★★★★
◇ 防御 7★★★★★★★
◇ 素早さ
17★★★★★★★★★★★★★★★★
◇ 魔力
34★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
★★★★★★★★★★★★★★
◇ 装備 魔石の杖、紺碧の魔道衣
◇ 魔術 氷弾、氷柱、氷乱、氷渦、王氷
◇ リネ ◇
◇ レベル 27
◇ HP 1011/1011
◇ 攻撃 7★★★★★★★
◇ 防御
18★★★★★★★★★★★★★★★★★★
◇ 素早さ 14★★★★★★★★★★★★★★
◇ 魔力
31★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
★★★★★★★★★★★
◇ 装備 天界石の杖、創造の杖、聖星清衣
◇ 魔術 雷弾、雷砲、雷柱、王雷
岩弾、岩砲、岩壁、王岩
光玉、治療魔術、再生魔術、蘇生魔術
◇ 持ち物 ◇
◇ 治療薬 25
◇◇ 敵ステータス ◇◇
◇ ノイシシ ◇
◇ レベル 16
◇ HP 1205
◇ 攻撃
18★★★★★★★★★★★★★★★★★★
◇ 防御
17★★★★★★★★★★★★★★★★★
◇ 素早さ
17★★★★★★★★★★★★★★★★★
◇ 魔力 4★★★★
◇ 魔術 火弾




