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アルジ往戦記  作者: roak
34/300

第34話 正直

アルジとリネが攻める。

動きが鈍くなったヤマエノモグラモンを。

リネの杖から飛び出す雷弾。

ヤマエノモグラモンは反応。

鳴き声を上げて魔力を高める。


ヤマエノモグラモン「グァウ!!」

リネ「食らいなさい!!」


小さな弾が飛んでいく。

王雷に比べてそれはあまりに弱々しい。

だが、動きを一瞬止めるには十分。

雷弾が当たる。

ヤマエノモグラモンの体が痺れる。

◇ ヤマエノモグラモンに63のダメージ。

そこへアルジが跳びかかる。


アルジ「リネ!!!上だ!!!!」


剣を振り上げながらアルジは警告。

リネは空を見上げる。


リネ「あ…!!」


大きな岩が落ちてくる。

リネの王岩ほどではない。

だが、人を1人潰すには十分な大きさ。

ヤマエノモグラモンが放った魔術、岩砲。

魔力を使い切ったリネに感知できなかった。

もはや逃げられない。

彼女は即座に判断。

手で頭を覆い、その場に伏せる。


リネ「ウッ!!!」


ドスンという大きな音。

砂煙が巻き上がる。

リネの体を押しつぶすと、その岩は消えた。

◇ リネに616のダメージ。(HP678→62)


アルジ「うおおお!!食らえ!円月斬り!!」


アルジはついに硬い鱗を斬り破る。

胴体を深々と裂いた。

◇ ヤマエノモグラモンに244のダメージ。


ヤマエノモグラモン「バァル!!!」


ヤマエノモグラモンは地面に崩れ落ちる。

アルジは頭の上に素早く跳び乗った。


アルジ「これで終わりだ!!」


勇気の剣を強く、深く、突き立てる。

ヤマエノモグラモンは目を見開く。

びくり、びくりと全身を震わせる。

それから、目を閉じ、動かなくなった。

◇ ヤマエノモグラモンに944のダメージ。

◇ ヤマエノモグラモンを倒した。

◇ アルジたちは戦いに勝利した。

◇ アルジはレベルが上がった。(レベル10→11)

◇ エミカはレベルが上がった。(レベル9→10)

◇ ミリはレベルが上がった。(レベル7→8)

◇ リネはレベルが上がった。(レベル23→24)

光を失っていく勇気の剣。

アルジはヤマエノモグラモンの頭から降りる。


アルジ(剣が光ると…力が湧いてくる。

 斬れなかったものが斬れるようになる…。

 これは一体…なんだ?…って!!

 そんなことより!!)


アルジはミリに駆け寄る。

茂みの中から抱えて出す。


アルジ「おい!!しっかりしろ!!!」

ミリ「………」

アルジ「ミリ!!死ぬな!!」


ほとんど虫の息だった。

いつ死んでもおかしくない。

そのように見えた。


リネ「アル…ジ…さん…」


うめくようなリネの声

今度はリネの元へ駆け寄る。


リネ「薬を…薬を…」

アルジ「薬!?」

リネ「私の袖に…袋があるから…出して…」


リネは地面にうつ伏せになったまま求める。

あちこち骨折して動けない様子だった。

アルジは彼女がしまっている袋を取り出した。

右手だけでなんとかその中を探る。

小さくて平たい箱に指先が触れる。

それをそっと取り出した。

箱を開けると、小さな丸い粒が16個。


アルジ「薬って…これか!?」

リネ「そう…それ…それを…

 私の口に…全部…入れて」


アルジはリネに薬を飲ませる。

その薬は魔力回復薬。

消費した魔力を回復する。

徐々に回復していくリネの魔力。

しばらくすると、彼女の体が光り出す。

再生魔術を自分に使ったのだった。

◇ リネはHPが全回復した。(HP62→751)

骨折はたちまち治り、彼女はすっと立ち上がる。


アルジ「おお…!」

リネ「あなたの腕も治してあげる。その前に…」

アルジ「ああ…!かなりやばい…!」


リネはミリの元へ行く。

アルジはエミカの元へ。


アルジ「エミカ、起きろ」

エミカ「うう…化け物は…?」

アルジ「倒した。もう終わったんだ」


エミカは体を起こす。

倒されたヤマエノモグラモンを見るエミカ。


エミカ「そうか…」

アルジ「フタが外れそうになったから、

 リネが止めてくれたんだぜ」

エミカ「思い出してきた…。迷惑かけたな…。

 …って、アルジ!その腕…!」


アルジの左腕を見て驚くエミカ。


アルジ「かなり痛むけど…大丈夫だ。

 あとでリネが治してくれるからな」

エミカ「そっか」

アルジ「それよりミリがやばい」

エミカ「ああ…!」


アルジとエミカはリネの元へ。


アルジ「ミリは…大丈夫か?」

リネ「ちょっと向こうへ行っててくれる?

 傷が深くて…服を脱がさなきゃ…」

アルジ「あ…ああ、悪い…。

 腕を探してこようかな…」

リネ「そうしてちょうだい」

エミカ「アルジ、手伝うよ」

アルジ「助かる」


アルジとエミカは茂みの中を探した。


エミカ「こっちの方だったか?」

アルジ「いや、確かあっちだ!」


探し続ける。


アルジ「うーん、ないな!」

エミカ「なあ」

アルジ「なんだ?」

エミカ「さっきは、どうして…」

アルジ「え?」

エミカ「いや、なんでもない。

 少し分かった気がした」

アルジ「は…?何が分かった?」

エミカ「なんでもない。気にするな」

アルジ「?」


さらに探し続ける。


エミカ「あったぞ!」

アルジ「おお!ありがとな!やったぜ!!」

エミカ「よかったな」


リネの元へ戻る。

ミリはすっかり元気になっていた。

◇ ミリはHPが全回復した。(HP2→315)


ミリ「捕まっちゃったね…。ごめんなさい」

エミカ「…よかった」


エミカはそっとミリを抱きしめた。


リネ「さあ、腕を」

アルジ「ああ」


アルジは斬られた左腕をリネに渡す。

断面と断面を合わせて、リネは魔術を使う。

光の魔術。

再生魔術を。


アルジ「あったかいな」

リネ「光の魔術ですから」


ちぎれたところが繋がり、元に戻る。

傷跡さえも見えないほどに。

◇ アルジはHPが全回復した。(HP93→494)


リネ「もう大丈夫です」

アルジ「不思議な魔術だ。ありがとう」


リネはエミカの方へ歩いていく。

エミカは気づいて振り向く。


エミカ「…ごめんなさい」

リネ「いいえ、むしろ謝るのは私の方。

 早く目的地までたどり着きたい…

 そんな安易な気持ちで化け物退治を…」

アルジ「…それはオレもだ」

リネ「アルジさん…あなたはいいんです。

 私は少し過信していました。自分の力を。

 あれほどの魔獣がいることも…

 本当に想定外だった。

 この勝利は…みんなのおかげです。

 私1人だったら…ダメでした。

 本当にありがとう」

アルジ&エミカ&ミリ「………」

リネ「さあ、エミカ。お腹をこっちに。

 治療してあげる。痛かったでしょう?」

エミカ「はい、とても」

リネ「あら…正直ね!」

ミリ「あははは」


◇ エミカはHPが全回復した。(HP206→403)



◇◇ ステータス ◇◇

◇ アルジ ◇

◇ レベル 11

◇ HP   494/494

◇ 攻撃

 18★★★★★★★★★★★★★★★★★★

◇ 防御  14★★★★★★★★★★★★★★

◇ 素早さ 12★★★★★★★★★★★★

◇ 魔力  3★★★

◇ 装備  勇気の剣、銀獣の鎧

◇ 技   円月斬り、剛刃波状斬撃


◇ エミカ ◇

◇ レベル 10

◇ HP   403/403

◇ 攻撃  8★★★★★★★★

◇ 防御  12★★★★★★★★★★★★

◇ 素早さ 10★★★★★★★★★★

◇ 魔力

  18★★★★★★★★★★★★★★★★★★

◇ 装備  魔樹の杖、深紅の魔道衣

◇ 魔術  火球、火砲、火樹


◇ ミリ ◇

◇ レベル 8

◇ HP   315/315

◇ 攻撃  4★★★★

◇ 防御  7★★★★★★★

◇ 素早さ 9★★★★★★★★

◇ 魔力

  19★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

◇ 装備  魔石の杖、紺碧の魔道衣

◇ 魔術  氷弾、氷柱、氷乱


◇ リネ ◇

◇ レベル 24

◇ HP   751/751

◇ 攻撃   7★★★★★★★

◇ 防御  16★★★★★★★★★★★★★★★★

◇ 素早さ 11★★★★★★★★★★★

◇ 魔力

 27★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

   ★★★★★★★

◇ 装備  天界石の杖、創造の杖、聖星清衣せいせいせいい

◇ 魔術  雷弾、雷砲、雷柱、王雷

      岩弾、岩砲、岩壁、王岩

      光玉、治療魔術、再生魔術、蘇生魔術


◇ 持ち物 ◇

◇ 治療薬 25

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