第31話 必殺
アルジたちは見つける。
街道に何頭もの魔獣の姿を。
群れをなし、突進してくる。
アルジ「!!なんだ?あれは?」
リネ「あれはノイジカです」
エミカ「ノイジカって…
こんなところにいるんですか?」
ノイジカは長いツノを持つ大型の獣。
基本的に性格は穏やか。
だが、現れたノイジカはすべて魔獣化。
著しく凶暴になっていた。
リネ「普通はいません。いるわけがない。
だって…そもそも気候が違うし…
ここでは暮らせないはずだから!」
ノイジカの主な生息地はノイ地方。
ノイ地方は大陸の北東部に位置する。
そこは寒冷で乾燥した地方。
中央政府の統治が及んだのは50年ほど前。
それまでは未開の地とされていた。
今ではノイ府という政府の機関が置かれている。
そこには政府から多くの役人が派遣されている。
ミリ「私に任せて!」
ノイジカの群れが迫ってくる。
大きなツノを前方に突き出して。
ミリは先頭に立ち、魔力を高める。
抑えていた力が一気に放たれる。
9頭のノイジカがすぐ近くまで来ていた。
そこへミリの強烈な冷気が襲いかかる。
ミリ「行けっ!!」
冷気に包まれてノイジカの動きが鈍くなる。
ノイジカは寒冷地に住む獣。
寒さには強い。
だが、限度がある。
ミリの冷気は、その限度を超えていた。
ノイジカの群れは、見る見る弱っていく。
もはや這うように進むのが精一杯。
ミリ「うああ!!」
魔石の杖から放たれる冷気。
ミリの髪の毛は逆立ち、凍りついていた。
アルジ「なんなんだ!!この力は!!」
エミカ「これがミリの魔術…」
リネ「ああなったミリを止めるには…
私も最強の魔術で対抗するしかなかった」
アルジ「こんな魔術があるのか!」
ついに9頭すべてがガチガチに凍りつく。
◇ ノイジカAに303のダメージ。
◇ ノイジカBに329のダメージ。
◇ ノイジカCに348のダメージ。
◇ ノイジカDに327のダメージ。
◇ ノイジカEに325のダメージ。
◇ ノイジカFに331のダメージ。
◇ ノイジカGに314のダメージ。
◇ ノイジカHに317のダメージ。
◇ ノイジカIに322のダメージ。
アルジ「すげえな…!ミリ!!」
振り返り、ミリはアルジに言う。
ミリ「まだだよ!」
アルジ「え?」
ミリ「とどめを!!とどめを刺して!」
アルジ「とどめ!」
ミリ「氷が解けたら動き出すから!速く!」
凍りついたノイジカたち。
体を震わせ、動き出そうとしている。
アルジ「ああ!行くぜ!!」
アルジは剣を強く握る。
ミリ「必殺の剛刃波状斬撃で決めちゃって!」
アルジ「え!?…お、おう!」
アルジはノイジカの群れに斬りかかる。
アルジ「食らえ!剛刃波状斬撃!!!」
流れるような動きで1頭ずつ斬り倒していく。
強く、速く、急所を狙って斬っていく。
◇ ノイジカAに411のダメージ。
◇ ノイジカBに428のダメージ。
◇ ノイジカCに391のダメージ。
◇ ノイジカDに387のダメージ。
◇ ノイジカEに413のダメージ。
◇ ノイジカFに477のダメージ。
◇ ノイジカGに431のダメージ。
◇ ノイジカHに487のダメージ。
◇ ノイジカIに396のダメージ。
◇ ノイジカA〜Iを倒した。
◇ アルジたちは戦いに勝利した。
◇ アルジはレベルが上がった。(レベル8→9)
◇ ミリはレベルが上がった。(レベル5→6)
アルジ「…ふぅ」
ミリ「ふーん。やるね。噂どおりだ」
アルジ「ミリもな…
…って、なんでオレの技の名前を?」
ミリ「エミカに教えてもらった。剛刃波状斬撃。
すごくかっこいい技だって…」
エミカ「!!!バカ…!!」
ミリ「あ…」
アルジ「え…?」
アルジはエミカの方を見た。
彼女はうつむいて目を合わせない。
エミカ「………」
アルジ「ああ、そっか…」
ミリ「ははは…」
アルジ(なんか…)
ミリ「結構かっこよかったよ」
アルジ(なんか使いづらくなっただろうが!!)
リネは街道の方を冷静に見ていた。
リネ「まだ来ます」
ドドド、とたくさんの足音が迫る。
向かってくるのは10頭のノイジカ。
リネ「見事な戦いぶりでしたよ。
アルジさんもミリも。
今度は私が力をお見せしましょう」
リネは前へ出て先頭に立つ。
向かってくるノイジカに杖を振る。
その杖は天界石の杖。
リネが親から授かり、愛用している杖。
リネの家で代々受け継がれてきた宝物。
その杖にはめ込まれた石は、天界石。
天界石は、特別な力を持った希少な石。
その石には魔力をため込むことができる。
ため込んだ魔力は杖を持つ者の力となる。
リネ(岩の魔術…王岩をお見せしましょう)
突然、空が薄暗くなった。
上空に現れたのは雲ではない。
巨大な岩石。
アルジ、エミカ、ミリの3人は見上げる。
リネ「落ちろっ!!!!」
群れの真ん中にその岩石は落とされた。
辺りに響く大きな落下音。
激しい衝突が地面を揺らす。
巻き起こる砂埃。
響く獣たちの鳴き声。
やがて岩石は煙となって散っていく。
◇ ノイジカAに1477のダメージ。
◇ ノイジカBに1590のダメージ。
◇ ノイジカCに1505のダメージ。
◇ ノイジカDに1301のダメージ。
◇ ノイジカEに1464のダメージ。
◇ ノイジカFに1788のダメージ。
◇ ノイジカA〜Fを倒した。
リネ「あら、外しちゃった…!」
悔しがるリネ。
群れの後方にいた4頭が向かってくる。
その4頭は、王岩の射程から外れていた。
エミカ「私に任せてください」
エミカは杖に魔力を込める。
生み出される炎。
エミカ(火砲!!!)
炎が杖から飛び出していく。
4頭はたちまち焼かれ、黒焦げになった。
◇ ノイジカGに491のダメージ。
◇ ノイジカHに465のダメージ。
◇ ノイジカIに493のダメージ。
◇ ノイジカJに483のダメージ。
◇ ノイジカG〜Jを倒した。
◇ アルジたちは戦いに勝利した。
◇ エミカはレベルが上がった。(レベル7→8)
エミカ「やった!」
ミリ「すごい!花火みたい!」
リネ(2人とも強くなった…。
今が伸び盛りという感じ…。
今回の魔獣討伐で…もっと強くなる。
あの子たちはもっともっと強くなる…。
そうすれば…マスタスとの戦いだって…!)
アルジ(この先…オレの出番はあるのか…?)
◇◇ ステータス ◇◇
◇ アルジ ◇
◇ レベル 9
◇ HP 347/391
◇ 攻撃 14★★★★★★★★★★★★★★
◇ 防御 14★★★★★★★★★★★★★★
◇ 素早さ 12★★★★★★★★★★★★
◇ 魔力 2★★
◇ 装備 勇気の剣、銀獣の鎧
◇ 技 円月斬り、剛刃波状斬撃
◇ エミカ ◇
◇ レベル 8
◇ HP 253/311
◇ 攻撃 8★★★★★★★★
◇ 防御 12★★★★★★★★★★★★
◇ 素早さ 8★★★★★★★★
◇ 魔力 16★★★★★★★★★★★★★★★★
◇ 装備 魔樹の杖、深紅の魔道衣
◇ 魔術 火球、火砲、火樹
◇ ミリ ◇
◇ レベル 6
◇ HP 144/186
◇ 攻撃 4★★★★
◇ 防御 7★★★★★★★
◇ 素早さ 7★★★★★★★
◇ 魔力 17★★★★★★★★★★★★★★★★★
◇ 装備 魔石の杖、紺碧の魔道衣
◇ 魔術 氷弾、氷柱、氷乱
◇ リネ ◇
◇ レベル 23
◇ HP 678/678
◇ 攻撃 6★★★★★★
◇ 防御 16★★★★★★★★★★★★★★★★
◇ 素早さ 11★★★★★★★★★★★
◇ 魔力
26★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
★★★★★★
◇ 装備 天界石の杖、創造の杖、聖星清衣
◇ 魔術 雷弾、雷砲、雷柱、王雷
岩弾、岩砲、岩壁、王岩
光玉、治療魔術、再生魔術、蘇生魔術
◇ 持ち物 ◇
◇ 治療薬 25、魔力回復薬 16
◇◇ 敵ステータス ◇◇
◇ ノイジカ ◇
◇ レベル 11
◇ HP 460
◇ 攻撃 12★★★★★★★★★★★★
◇ 防御 13★★★★★★★★★★★★★
◇ 素早さ 13★★★★★★★★★★★★★
◇ 魔力 3★★★




