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アルジ往戦記  作者: roak
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第3話 宝剣

タラノスは深呼吸をする。

意識を集中させてヤマグマに立ち向かう。


タラノス(この戦い…力比べでは勝ち目がない。

 普通の攻撃ではまず倒せないだろう。

 …あれを使うしかない。今こそ…あの技を…!

 オレが考え出し、長年磨き上げた奥義。

 それを貴様に見舞ってやる!)

ヤマグマ「ウォーグオオオオ!!」


ヤマグマの猛攻。

振り回される太い2本の前脚。

タラノスは後方へ跳んでかわす。

1回目、2回目の攻撃は空振り。

3回目の攻撃がタラノスの腹部をかする。

鎧が大きく深く傷ついた。

◇ タラノスに31のダメージ。(HP172→141)


挿絵(By みてみん)


タラノス「かはっ!かすっただけで…これか!」

ヤマグマ「バァールウウウ!!」


ヤマグマは突進し、さらに襲いかかる。

タラノスは再び後方へ跳ぶ。

攻撃をかわそうとする。

しかし、木の根に足が引っかかり転倒。

ヤマグマはタラノスの体を押さえつける。

大きな口を開けてかみつこうとする。

タラノスは倒れながらも剣で抵抗。

ヤマグマはタラノスの肩をかじった。

◇ タラノスに106のダメージ。(HP141→35)


タラノス「ぐああああ!」


タラノスはヤマグマの胸部を剣で突いて反撃。

だが、毛皮と肉に守られて致命傷にならない。

◇ ヤマグマに26のダメージ。


ヤマグマ「ウグオオオオ!」


ヤマグマはタラノスの首をかじった。

◇ タラノスに244のダメージ。(HP35→0)



◆ ナキ村 ◆

アルジ、トア、マサは村長の家に駆け込む。


アルジ「大変だ!村長!」

村長「おお、どうだった?」

アルジ「安定の玉を渡したのが原因だったんだ!」

村長「なんだと?」

マサ「ゼゼ山に崖崩れが起きてたんだよ!」

トア「そこに魔波があったんだ!

 安定の玉を渡したから崖崩れが起きたんだ!」

村長「…ふむ」

アルジ「大変なことになるって先生言ってたぞ!」

村長「ほう…。にわかには信じがたい」

マサ「オレたちは見てきたんだよ!信じろよ!」

村長「タラノスは?あいつの姿が見えないが。

 タラノスから話を聞きたい」

マサ「うっ…!先生は…」

アルジ「先生はヤマグマと戦っています…」

村長「戦っている?」

トア「山でオレたち出くわしたんです。

 あのヤマグマ見た目からしてやばい感じで…。

 アルジが戦おうとしたけど先生が逃げろって…

 それでオレたちだけ先に下りてきたんです」

マサ「あのヤマグマ、魔獣になってたんだ。

 地面から吹き出した魔波を浴びて!

 先生はそいつを倒してから村に戻るって…

 言ってました」

村長「そうか…」


外から叫び声。


村人「ヤ…ヤマグマだ!ヤマグマが出たぞー!」


アルジ、トア、マサは無言で顔を見合う。

アルジの目がギラリと輝く。


アルジ「やるしかない!」

村長「よせ!無理はするな!」


村長の制止を振り切り、アルジたちは外へ。

ヤマグマの巨体がアルジたちの視界に入る。

村の警備隊員たちが取り囲み、戦っていた。


トア「あのヤマグマ!さっきのじゃないのか!?

 タラノス先生は!?やられちまったのか…?」

マサ「そ…そんなわけあるか!」

トア「じゃあ、なんでここにあれがいるんだよ!」

アルジ「おい!今考えることじゃないだろ。

 先生がどうなったかは分からない…。

 分からないさ!だけど、はっきり言える。

 オレたちはあとをつけられたんだ!

 あいつはオレたちを追いかけて…

 村に下りてきたんだ!

 オレたちが村に連れてきちまったんだ!」


警備隊員が1人、また1人倒されていく。

矢を射っても強靭な毛皮と肉に弾かれる。

接近すれば、強烈な殴打を浴びせられる。

防衛の陣形はなす術もなく崩れていった。


挿絵(By みてみん)


トア「どうする!」

アルジ「………」

マサ「やるのか!」

アルジ「………」


村長が家から出てくる。


村長「アルジ!」

アルジ「なんだ」

村長「これを使え!」

アルジ「これは…」

村長「村に伝わる宝剣。勇気の剣だ!」

アルジ「勇気の…剣…!」

村長「お前なら、使えるはずだ!」

アルジ「分かった…。行ってくる」


勇気の剣を手に歩き出すアルジ。


アルジ(重い…!これが…本物の剣か…。

 この刃の鋭さ…これなら…戦える…!!)


ヤマグマに向かっていく。


トア&マサ「待てよ!」

アルジ「!」

トア「お前1人にいい格好はさせないぜ!」

マサ「陽動は任せろ!!」


トアとマサはいくつも拾い上げる。

足元に落ちていた石ころを。


アルジ「無理するなよ」

トア「お前こそ!」

マサ「最後はしっかり決めろよ!」

アルジ「もちろんだ」


アルジたち3人はヤマグマを見る。

ヤマグマも3人をその両眼で捉える。

周りには倒された警備隊員たちの無残な姿。

1歩、また1歩、ヤマグマはやってくる。


アルジ「行くぜ!!!」

トア&マサ「おう!!!」


ヤマグマとの戦いが始まった。



◇◇ ステータス ◇◇

◇ アルジ ◇

◇ レベル 2

◇ HP   60/88

◇ 攻撃  7★★★★★★★

◇ 防御  3★★★

◇ 素早さ 2★★

◇ 魔力  

◇ 装備  勇気の剣、革の鎧


◇ トア ◇

◇ レベル 1

◇ HP   14/47

◇ 攻撃  2★★

◇ 防御  1★

◇ 素早さ 1★

◇ 魔力  

◇ 装備  木の剣、石ころ、革の鎧


◇ マサ ◇

◇ レベル 1

◇ HP   53/53

◇ 攻撃  1★

◇ 防御  2★★

◇ 素早さ 1★

◇ 魔力  

◇ 装備  木の剣、石ころ、革の鎧


◇ 持ち物 ◇


◇◇ 敵ステータス ◇◇

◇ ヤマグマ ◇

◇ レベル 17

◇ HP   336

◇ 攻撃  12★★★★★★★★★★★★

◇ 防御  10★★★★★★★★★★

◇ 素早さ 5★★★★★

◇ 魔力  2★★

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