絆
山賊に襲われる心配のないマティスの森を走り抜けるのは容易だった。
所々にメルトワの兵の姿が見えるものの、わずかな木々のざわめきと、小鳥のさえずりが聞こえるのみ....王都につづく最短の道は、何も遮ることなく、一直線に繋がっていた。
いずれはハルトに乗ったシュナーベルを連れてこの森を抜け、ボルドーへと帰還する。初めての旅に心を躍らせ、瞳を輝かせるシュナーベルは、どんなにか可愛いことだろう...
「シュノー...」
ヨルムドは囚われの妻に心を馳せた。
悪意に満ちた手がシュナーベルに触れている…そう考えるだけで、激しい怒りがこみあげる。
「許さぬ…マンチェス・ウィザード!」
視界が開け、遠目に王都が見え始めた。東に回ればポントワ湖、居城の白鳥城がある場所だ。
ヨルムドは別れ道を無視して突き進んだ。ハルトの体力が心配だったが、今は一刻も早く王都に向かわねばならない。
王都に着くと、ヨルムドは馬を乗り換えてウィザード侯爵の館へと急いだ。敵がどれほどの兵力を備えているかは不明であり、単身で踏み込むことの危険性は高いが、表立っての行動は警戒を招き、結果、敵が暴挙に及ぶ可能性がある…
「国王陛下に援軍の要請を請う。」
城門を潜る際、兵にその旨を伝えた.
今や王女の伴侶となったヨルムドの立場を疑う者はおらず、伝令役はすぐに城へと走る…ヨルムドも間髪を置かず、身を翻した。
王城からやや北の端に位置しているウィザード侯爵の敷地は広い。
館は強固な鉄門に囲まれ、以前エレネーゼに随行した時には大勢の警備兵の姿があった。
…この静けさはなんだ。
ヨルムドは違和感を感じた。門扉は開かれ、番兵の姿も見えない…
エントランス前まで馬を進めると、慎重に周囲を見渡した。
「シュノーは本当にいるのか?」
疑念に駆られるものの、オクトの情を疑うべくもなかった。彼らはルポワドの特殊部隊の騎士であり、優れた諜報員なのだ。
「月光の騎士」
意表を突かれ、ヨルムドは身構えた。
殺気はなく、相手は見えないが、すぐ傍にいるようだ。
「...何者だ」
ヨルムドは尋ねた。
「オルグ・バスティオン。マルセル国王直下「特務」の騎士だ。」
「特務?」
「左様、久しくお目にかかる。あの時はほんの一時、顔を合わせただけだが...」
振り返り、オルグと名乗る男を見つめた。
確かにその顔には見覚えがある…舞踏会の夜、前に会ったのもこの場所だった。
「ルポワドの騎士だったのか?」
「…いかにも。」
オルグは口角を上げて言った。
「私は二年前からここにいた…マンチェスの部下として。」
「潜入調査を?」
「ああ。」
オルグは答え、頷いて見せた。
「任務は今日で終わりだ。マンチェスへの裏付けは全て取れた…ようやく国へ帰れる。」
青い瞳がヨルムドを捉える...ただし、その顔からは微笑みが消えていた。
「王女…いや、もう奥方だったな…取り返しにきたのだろう?」
「オクト・バスティオンの報告を受けた…妻がここに監禁されていると…」
「オクトか…」
オルグは納得したように頷いた。
「実態のない影の様な男だが、優秀な騎士だ。」
「シュノーはここにいるのだな?」
ヨルムドは念を押した。
「マンチェスの私兵...つまりはバラガンダの残党が、最後の抵抗を目論んでいる…奥方を拐かし、王と王子に報復をするつもりだ。」
「報復?」
「慎重に動かねば、奥方の命が危ない。」
ヨルムドは低く唸った。
理由が解らず、理不尽さに怒りが込み上げる...
「冷静になれ、月光。マンチェスは最後まで奥方を生かしておくはず...その前に救い出せば問題はない。」
「根拠は?」
「最後の切り札だ...そういうものだろう?」
オルグの言葉は確信的だった。マンチェスの配下で働いていただけに、侯爵の性格を把握しているのかも知れない。
「策があるか?」
「援軍が来る前に、館にいる敵を全て倒す...それ以外にはない。」
「どういう意味だ。」
「今日から俺は自由の身...特務としてではなく、自分の意思で行動する…助太刀するぞ。月光の騎士。」
オルグは不敵に笑った。
「特務」の騎士はルポワドの精鋭…窮地に及んで、これほどまでに頼もしい協力者はいなかった。
オルグは通用門を使い、難なく館の中に侵入した。
警戒を解いた見張りを無言で倒し、扉を開けてヨルムドを導き入れる。身を潜めつつ廊下を進み、やがて大回廊への出口に突き当たると「奥方は上階の部屋に監禁されている。」と告げた。
「階段は先を行った右奥だ。俺が見張りの気を惹きつける...その間に階段を上がれ。ただし、上の階にも敵がいる。そっちの相手は自分でしてくれよ。」
ヨルムドは無言で頷いた。シュナーベルの周辺には警戒が集中しているに違いない。
オルグは何食わぬ顔で回廊へと歩み出た。ついで見張りに声をかけ、何かを手に持って渡している。
やがて二人が談笑を初め背を向けると、ヨルムドは気配を消して上階に駆け上がった。
「...誰だ⁉︎」
一人の番兵が声を上げた。奥にいた二人もそれに気づく。ヨルムドは疾風のように一撃し、一人目を倒すと、間髪をおかず、奥の二人に向かって突進した。鬼神の如き勢いで迫る月光の騎士に、怯みながら応戦しようとするも撃ち倒される。包囲する暇さえ与えず、一瞬で五人を倒した月光の騎士は、最後の一人に詰め寄った。
「シュナーベルはどこにいる。」
その問いに、騎士は首を横に振った。
「もう手遅れだ...王女は死んだ。グレイ様が手にかけた...」
「...なに」
「残念だったな...月光の騎士。」
嘲るように嗤う男を、ヨルムドは瞠目した。
…シュノーが死んだ?
一瞬の隙をつき、男が姿勢を立て直そうと動く...長剣を掴み、ヨルムドの胸に刃を突き出した。
「何をしている月光!」
オルグの声が聞こえた。.ヨルムドは咄嗟に身をかわし、攻撃を防いだ。敵の剣先が虚しく空を切る──刹那、男の首が跳ね飛んだ。
ヨルムドは茫然と廊下の奥を見やった。
告げられた情報が真実なのか...判断するのは困難だ。
「左上方だ!」
叫びながら駆け寄って来るオルグを振り返る事なく脇に視線を移す…弓矢を構えて立っている男の姿が見えた。兵士ではなく、身なりの良い若い男だった。
…マンチェス・ウィザード!
マンチェスは無言で弓を引き、矢を放った。その一撃がヨルムドの左肩に当たり、鎧を貫通して突き刺さる。
「月光!」
オルグがマンチェスに向かって小刀を放つ。マンチェスは攻撃を防ぐと後退り、踵を返して逃げていった。
ヨルムドは刺さった矢を引き抜き投げ捨てた。激痛が走ったが、気にしている余裕はない。
…あの男の向かう先に、シュノーがいる!
ヨルムドはマンチェスの後を追った。
薬草の臭気が、色濃く辺りに立ち込めていた。
…エド !
馬を走らせていたエルナドの耳元にアイシャの呼び声が聞こえる…
…あの子が危ない
「…アイシャ?」
エルナドが眉根を寄せる…アイシャの声がいつになく切迫したものだったからだ。
…急いで
「拍車をかけろ!」
エルナドが馬の速度を上げ、後ろに続くオルデラとシムトに言った。
ヨルムドに危機が迫っている...よほどのことに違いない。
「お前を死なせはしない...」
エルナドが告げると、指先が頬を撫でた。心配性なアイシャ...我が子を思う「蒼天の騎士」は、天上人となった後も、ヨルムドを守護してきたのだ。
「ヨルムド!」
エルナドはさらに拍車をかけた。
一刻の猶予も許されなかった。
マンチェスを追おうとするも、後方から敵が攻めて来ていた。
応戦するオルグは凄まじい気迫で敵を圧倒している。
援護に向かうか否か、躊躇った。
「救出を優先しろ!」
心を読むように、オルグが叫ぶ。
「目的を忘れるな!」
彼を一瞥した。長身の後ろ姿が黒騎士を彷彿とさせる...バスティオンの騎士達は誰もが勇猛で屈強だ。いかなる時もその意思を貫く。
「感謝する。」
ヨルムドはオルグに背中を任せてマンチェスを追った。シュナーベルの安全を確保できなければ、オルグの戦いの意味がなくなってしまうのだ。
「どこだ、シュノー!」
ヨルムドは叫んだ。近くに監禁されているならきっと声が聞こえているはずだ…
マンチェスは逃げていた。これほど逃げ足の速い者を見るのは初めてだった。矢で射られた肩に痛みを感じる...嫌な予感がしたが、今は考える猶予すらなかった。
先を走るマンチェスの姿が、扉の向こうに消える。追いついたヨルムドもその扉に手をかけた。
…この匂い。
先から漂う薬草の臭気ー...相当な数と量がなければ、これほど匂うはずがない。
ヨルムドは扉を開け放ち、現れた階段を駆け降りて行った。この先にシュナーベルがいるなら危険な状態である可能性が高い。
暗闇を抜け、光が差し込む場所に出ると、鉄格子が行手を阻んだ。施錠されおり、内部に入ることができない。
柵の向こう側にあるのは様々な樹木...その全てが薬草や毒草の類いだった。閉ざされた部屋に空気の毒化が進んでいる…極めて危険な状態だった。
「ウィザード!」
ヨルムドは叫んだ。
「シュノーはどこにいる!」
「静かにしないか、月光の騎士───」
声が聞こえ、マンチェスが姿を現した。
金糸の髪と鳶色の瞳..確かに、マンチェス・ウィザードだった。。
「忌々しい異国人…不躾な男だ。」
「答えろ、私の妻はどこだ。」
「…妻だと?お前如きが、シュナーベルの夫気取りとは…」
「なぜ妻を狙う…彼女はもう王女ではないのだぞ。」
「王女の地位を失おうと、シュナーベルは王と王子の弱点…見捨てるはずのない切り札だ…かつて父がそうしたように、私もシュナーベルを連れ去り、金を持って亡命する…そのはずだった。」
「…亡命?」
ヨルムドはマンチェスを凝視した。
「どういうことだ。」
「私の真の名は、グレイ・ブリュトー・メルトワ。」
グレイは告げた。
「私はシュナーベルの従兄弟…即ち、父ネメシスは国王ユリウスの弟だ。」
「..,貴様が…?」
「...いかにも。」
「私は何も聞かされていない。」
「それは驚きだ…ブラドルはお前に何も話していないのか?」
…後に全てを話す。
ブラドルはそう告げていた。このことだったのだろうか?
「異国人であるお前を巻き込み、シュナーベルと結婚させておきながら、何も打ち明けていないとは...なんと不誠実な王子だ。」
グレイは口角を上げ、嘲るように言った。
「私の父は庶子であったため、王位継承には遠かった…だが、先王の血を最も色濃く受け継いでいるのはネメシス...誰もがそう認めるだろう。」
「そのネメシスは死んだ...自死を選んだのだ。」
ヨルムドは苛立ちを抑えて言った。
「ボルドー人であるからこそ、深い事情は詮索しなかった…メルトワの事情など解らない...」
「確かにそうだ…お前の目的は、シュナーベルを取り返すことだったな。」
グレイの口調は冷淡だった。部屋を左右へと歩き回り、ヨルムドを威嚇し続けていた。
「王女の庭は、私にとっても宝の山だった…シュナーベルは植物の属性をよく把握していて、栽培や繁殖をやり遂げていた。私は時おり、採取のために庭を訪れ、王女の様子を観ていたのだ。」
「採取?」
「薬草から生成した薬物はバラガンダの資金源でね...それは高値で売れる…無論、本人は知らない事実だが、彼女は多大なる貢献をしてくれていた...お前が来るまでは。」
「シュノーを利用したのか?メルトワの役に立ちたいと願う健気な心を踏みにじり、侮辱していたと…」
「...そうではない。」
グレイは否定した。
「私はシュナーベルを愛していた…かつてぺデルに足を折られ、不自由な体になった可哀想な王女…他国へ嫁ぐ可能性は絶望的…ならばいっそ我が妻にと…」
「...折られただと?」
ヨルムドは耳を疑った。
「シュノーの足は、生まれつきではないのか⁉︎」
「メルトワの悲劇...封印されしユリウスの恥…」
グレイは目を眇めて答えた。
「十八年間、シュナーベルは王子誘拐事件の犠牲になった。身代金の支払いによって、ブラドルは無傷で解放されたが、幼い王女は逃亡の人質として連れ去られ、用済みになると捨てられた…ぺデルは馬車でシュナーベルを轢き殺すつもりだったが、血まなこになって捜索していたユリウスの騎士によって奇跡的に救出されたのだ。」
ヨルムドは茫然として立ちすくんだ。
幼いシュナーベルの身に起きた悲劇...罪なき王女が受けた残酷な仕打ちに戦慄を覚える...
「ネメシスが企てた王子の誘拐事件は、その後、永久的に封印されることになった。シュナーベルの不遇は“生まれつき”とされ、事実は隠蔽された。」
..,なんということだ!
ヨルムドは愕然となった。
…私は、シュノーを何一つ解ってはいなかったのだ…
「愛しているというのなら彼女を解放しろ、グレイ・ブリュトー」
「それは無理だ...月光の騎士。」
グレイも静かに答えた。
「シュナーベルはもう私のものだ...永久に。」
グレイは踵を返し、部屋の奥へと歩み去って行く…
「待て…」
鉄格子を掴み叫ぶも、ヨルムドにはどうすることもできなかった。
焦りが冷静さを凌駕する…その時だった。
「扉を開ける!」
叫びながら、オルグが階段を駆け降りて来る…ヨルムドを手で押し退け、鍵穴に鍵を差し込んだ。
「奥はグレイの研究室だそうだ...奥方はすぐそこにいるぞ。」
鍵が外され、鉄格子が開けられた。オルグを一瞥すると、その背後に女が立っていた。
「...行け、時間がない。」
ヨルムドは走った。
立ち塞がるのは床に置かれた大量の樹木,,,シュナーベルの庭のようだと思った。容赦なく振り払い、切り倒して進んだ。願うのはシュナーベルの無事..その生存のみだ。
広い寝室で、ベッドに横たわるシュナーベルが見える。
天窓から差し込む光…美しい極才色にいろどられ、シュナーベルベルは瞼を閉じていた。
ヨルムドが近寄ろうと踏み出すとグレイがそれを阻む…長剣の切先を突きつけ、ヨルムドを睨んだ。
「近寄るな…」
「シュノーに何をした…」
ヨルムドは詰め寄った。
「私の妻に…」
答えることなく、グレイがヨルムドに挑みかかる。素早い身のこなしで攻撃を繰り出し、激しく刃を打ちつける。
侯爵は手強く、容易に打ち倒すのは困難だった。負傷のせいで左の腕が重い...矢先に毒が塗ってあったのかもしれない。
「まだ動けるのか...マダラ蛇の毒だぞ..」
グレイが呟くように言った。
「お前は...化け物だ!」
…やはり毒矢か。
「私は毒に対する抗体がある。大抵のものは効かない。」
告げながら、グレイの攻撃を振り払った。
「この部屋の臭気にもだ…」
勢いでグレイの体が床へと倒れる….呼吸は乱れ、喘ぎを漏らしていた。激しい動きによって、中毒を起こしつつあったのだ。
ヨルムドは右手を上げ、グレイに狙いを定めた。
「…グレイ!」
背後で声が聞こえ、若い女が脇をすり抜ける…
グレイの傍に駆け寄り、覆い被さるように抱き寄せた。
「…メイサ?」
グレイが仰ぎ見る…その額には、大量の汗が吹き出していた。
「旦那様…奥様は亡くなりました…とても深い眠りに入られ、もう目を覚ますことはありません。」
ヨルムドが慄然としてメイサを見やる…女はシュナーベルが最も信用していた「侍女」だった。
「奥様を死なせた毒は、机の上に…」
メイサは泣きながら告げ、グレイのベルトからダガーを抜き抜いた。動けないグレイの胸に狙いを定める…
「あなたはネメシスと同じ…お母さんも私も騙されていた…愛していたのに…私たちを裏切った…」
「…やめろ、メイサ…」
グレイの手がメイサの襟元を掴む...逃れようともがいた。
「シュナーベル様のところへは行かせない...」
メイサは剣を振り下ろした。その一撃がグレイの喉を貫く…
グレイは呻き声とともに生き絶え、動かなくなった。
ヨルムドは剣を置き、シュナーベルに歩み寄った。
抱き起こし、耳元で名前を呼びかける。
「目を覚ませ。」
呼びかけにも、シュナーベルは瞼を開かなかった。
身体は冷たく、まるで氷のようだった。
「逝くな...シュノー...」
意識が遠のく...今になって、毒矢の効果が現れているのだろう。
.
….ヨルムド。
闇の向こうに光が見える...
優しい輝きの中に、銀の髪が靡いていた──
──私の愛しい子。
優しい指先が頬を撫でた。
銀の瞳が見つめていた..;
──大丈夫、私が守るわ。
「ヨルムド!」
呼び声に目を覚ました。
目の前に灰色の瞳が見える。
「父上...」
ヨルムドは目を開け、即座に現実を把握した。
「シュナーベルは…」
腕の中にいる妻を見つめ、エルナドに告げる。
「シュノーに処置を…」
「解っている。」
エルナドはすでに、シュナーベルの脈を測っていた。その顔が渋面になり、瞼を閉じる...
「よく聞きなさい。」
エルナドは言った。
「シュナーベルは仮死の状態だ...体温が低く、呼吸も浅い。」
「仮死...」
「.解毒は可能だが、昏睡から覚めるかどうかは賭けになる。」
絶望感がヨルムドを襲った。昏睡が続けばいずれは体力を失い死を迎える...
「効果が期待できるのはこの解毒剤のみ…お前の母が残したものだ。」
「…母上?」
「シュナーベルに使えば、お前の分がなくなる…お前のために残した唯一つの薬だが…それでも良いか?」
…大丈夫よ。
再び“声“が囁く…
「もちろんです。」
ヨルムドは答えた。
自分の命より、妻の命を救いたい。
「最善は尽くす...私の研究分野だ。」
オルデラがヨルムドの顔を覗き込んで言った。
「武装を解きましょう。」
シムトが鎧を外し始める…
左腕は麻痺していたが、右手でシュナーベルの手を握った。
「私の元に…戻ってきてくれ」
ヨルムドは涙を流した。
その手は動かず、氷のように冷たかった。
つづく




