96.強いヤツは美味しい
それでは。魔力吸収の魔眼発動!
、、厨二病っぽいな。
「うああぁぁあ!!!!????」
厨二病のようなことを考えていたが、魔眼はとてつもない効果を発揮した。
なんと、急に敵が落ちていったのだ。
現在、敵は自由落下中。
このまま落ちれば落下しするんじゃないか?
そう思いながら俺は落ちていく敵を追いかけて急降下する。
あと少しで敵が地面と接触するというところで、ニュッと魂が出てきた。
俺はその魂を丸呑み。
ベチャ!
魂のなくなった抜け殻は、地面と激突として原形をとどめない肉塊となった。
俺はまた戦場へと戻りながら、こうなった原因を考える。
なぜ急に落下したのか。
原因として考えられるのは魔力吸収の魔眼くらいだ。
直前に使ったからな。
魔力吸収で、魔法の魔力を奪った?
うぅん。
適当に考えてみたが、これが、1番あり得るな。
魔法に使ってる魔力を奪えば、魔法は使えなくなるだろ。
よし!
他の敵にも使って試してみるか。
「下がれ!」
戦場に戻ると、味方が少し押されていた。
後方の部隊も戻ってきてるし、仕方ないよな。
俺がもう1度燃やして有利にさせてやろう。
燃えろ!
「うわっ!」
「また燃えた!!」
「落ち着け!水魔法を使うんだ!!」
指揮官らしき人の指示により、敵は自分の上に水を生み出し、それをかぶって火を消している。
これじゃ火の魔眼は意味ないな。
別の魔眼を使うか。
俺は新たな魔眼を発動する。
普段はあまり有効性を感じないため使用することのない魔眼。
「う、動けない!?」
「これは氷!?」
「くそ!凍ってる!」
相手を凍らせる魔眼だ。
凍らせる力が弱いのかは分からないが、悪魔にはよく破られる。
一瞬動きを止めることはできるが、すぐにパリンと破られて終わりだ。
まさか。こんなところで役に立つとはな。
相手がぬれていたのも効果を発揮した要因だろう。