89.初めての侵略者戦
平行執筆中作品。
悪役令嬢になるはずだった闇の女王 ~悪役令嬢に転生したから、闇の組織を作っとく~
俺の視界は真っ暗。
誇り1つ見えない。
地中を進んでるから仕方ないんだけどな。
ちなみに、人工物である腕輪と仮面は外してきてある。
人工物は地面に引っかかってしまうからな。
少し不安な面もあるが頑張ろう。
ドォォォンッ!
しばらく進んでいると、上から爆発音が聞こえた。
どうやら俺に気づいたようだ。
それじゃあ、作戦通り動くか。
まず、作戦のはじめとして魔眼で魔力を吸い取る。
相手を目視できていないが、少しはこうかがあるようで、敵が慌てている声が聞こえる。
耳を澄ましてみよう。
「魔力が吸い取られてる!」
「くそっ!魔導具が仕掛けられたんじゃないか!?」
「強い魔力も感じるし、魔道具の可能性が高いな」
本当に恐ろしいな。
あぁ。別に敵が恐ろしいわけではない。
俺が恐ろしいと思ったのはレオだ。
レオは俺が魔力を吸い取れば、敵は魔道具だと勘違いするはずだと言っていた。
そして、敵の会話を聞く限りレオの予想通りの認識になっている。
つまり、敵もレオの手のひらの上と言うこと。
「面倒だし場所を変えるぞ!急げ!!」
「「「「おう!」」」」
誰かが指示を出し、それに従って敵が移動を始めた。
数分すると、敵の声はまったく聞こえなくなる。
全員移動したようだな。
そう確信した俺は、地面から顔を出す。
見たところ、誰かがいる様子はない。
ここからが次の作戦だ。
「これとか良さそうだな」
俺はその辺に置いてあった敵のモノらしき物品を物色していく。
まがまがしいオーラを放っている剣やら、銃みたいなモノもある。
銃かぁ。
銃は悪魔に効くんだろうか?
そう思いながら色々と拾っていく、
すると、
「グゥゥゥゥ」
変なうめき声が聞こえた。