83.怠惰の呪い
「ん!リベンが帰ってきたよぉぉ!!」
俺のことを発見したギレがこちらに手を振ってくる。
ギレの言葉に他のメンバーが反応して、こちらを探し始める。
怠惰の呪いとか言うよく分からない物は手に入れたが、とりあえずは帰ってきた。
中マイも相談してみないと分からないからな。
「リベン!お前のおかげで全員が上級悪魔になったぜ」
ウユリが他の部下を指さしながら言う。
抗争が終わっても下級悪魔だった悪魔たちが上級悪魔になったんだな。
男爵級悪魔の力がそれだけ合ったと言うことだろう。
ただ、男爵級悪魔になったメンバーはいないようだ。
残念。
「なあ、呪いって分かるか?」
俺は早速訊いてみることにした。
「呪い?ああ。聞いたことはあるが、あまり知らないな。呪いを食らったのか?」
シャバスは知らない。
「知らないなぁ」
「知らないねぇ。呪いかぁ。面白そう」
ギレとギルも知らない。
「少しだけなら分かるぞ」
おっ!
ウユリは知ってるのか!
「私も少しなら分かりマスヨ」
よし!
ウユリとウトウが知ってるみたいだな。
「まず、呪いって何なんだ?」
「呪いは、行動を制約する契約みたいなモノだな」
「そうデスネ。契約とは違って、行動の制約が大きいだけで無く、力を与える効果もありマス」
2体からの説明が来る。
なるほど。
制約が大きいって言うのはきついな。
でも、力が貰えるのかぁ。
「どんな制約なんだ?あと、貰える力はどんなの?」
詳しくキクコトンビスル。
「ん~。呪いによると思う。リベンが貰ったのはどんな呪いなんだ?」
「俺の呪い?俺の呪いは、」
そこまで言って口を止める。
思い出したのだ。
さっきの敵が呪いを言おうとして爆散したのを。