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81.死に損ない

ドガァァァァンッ!!!


ウトウのことなどを考えていると、先ほどより大きな爆発音がした。

部下が百体近くいるのに、それより5体で攻撃した方が強いってどんだけだよって感じだ。

悪魔は量より質なんだな。


ジュオォォォォォ。

また霧が晴れる。


先ほどまでは無傷で、気にもとめていないような感じだったが、今回は違う。

今度は敵に動きがあった。

敵がいきなり俺まで突っ込んできたのだ。


直撃したら命の危険性があるのは丸わかりだったので、必死に避ける。

正直ギルより速かったので避けられるか不安だったがどうにかなった。

男爵級になってなかったら死んでたな。


良かった。

あのときに思いとどまってて。


「っと!待て!!」

俺は急いで悪魔を追いかける。


俺が避けたことでそのまま通り過ぎて言ってしまったのだ。

それを好機とみたのか知らないが、そのまま飛んでいってしまう。

俺はシャバスたちに部下が動かないようにまとめさせつつ、魔眼を使って動きを止める。


「ぐぬぬぬぬ!?なんだこれは!?」

俺が魔眼を使ったことで、敵は一瞬にして動きが遅くなる。


普通に魔眼が効いてるな。

とは言っても、効果を示しているのは思考能力低下と魔力吸収くらいだな。

体が燃えている様子はないし、面倒だ。

このまま魔眼だけで戦ってもかなり時間がかかるぞ。


「ま、待て!話し合おう!話し合えばわかり合えるはずだ!」


「、、、へ?」

俺は頭が痛くなった。


悪魔のくせに戦いを拒んでいるぞ。

何か目的があるのか?

それとも、死にたくないとか言い出すんじゃないだろうな?


「君に殺されるわけにはいかないんだ!見逃してくれぇ!!」


「そんなことをして俺に何の利益がある?」

俺は冷静を装ってそんな質問をする。


これでもかなり心の中では慌ててるぞ。

こんな悪魔は初めてだからな。

いや、ある意味部下になるってのはこれに近いのか?

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