８．暴食の強化
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俺はしゃべれるようになっていた。
それだけではない。
いつの間にか羽が４枚になっていた。
体の大きさも少しだけ大きくなっている気もする。
「オ、アァァ、、」
俺は食べる速度を上げる。
強くなれる道を見つけた。
ならば、その道を突き進むだけ。
俺は目的のためなら、手段を選ぶわけにはいかない。
社会を変えるためには、覚悟が必要なんだ。
グググッ！
俺の腕が太くなった。
何が原因で変わっていっているんだろうかと思ったが、この死体を食べていることしか原因は考えられないな。
成長する原因は何かと考えたが、おそらく食べた死体の能力を引き継いでいるんじゃないかと思う。
俺は成長の要因を探るため、１度死体を観察してから食べることにした。
目の前の死体を引きずり出す。
死体は、きれいなままだった。
これといって特徴は無い。
そう思いながら、体の隅々を見ていくと、
（目が青い！）
目の色が今までの敵と違うことに気づいた。
これで目の関係の力が使えるようになったら、俺の仮説は正しいということになる。
ムシャムシャムシャムシャ。
無心で食べ続ける。
５分ほどで上半身を食べ終わった。
だが、体に変化が起きたようには思えない。
特殊な部位を食べるだけでは力を得られないのか、それとも、他の部位が特殊部位なのか。
ムチャムチャ、、ペロッ。
さらに５分かかって、下半身も食べ終わる。
俺は体の変化を探した。
首から下に変化がありそうではない。
やはり、目だと思うんだが、
「ウゥゥ、アァァ」
俺は困ってしまう。
鏡がないので、自分の目を見ることはできないのだ。
水とかあれば良いんだけど。
・・・。
しばらく俺は死体を食べ続けた。
強くなれそうな死体も、そうでない死体も。
見た目だけは特徴は分からない死体も多かったからな。
でも、俺の仮説は正しいことは分かった。
俺が角の生えている死体を食べたら角が生えたし、羽根の先端にトゲが多い死体を飛べればトゲが生えた。
