77.支給品
「顔が変わってる?」
俺は首をかしげる。
顔が変わってるとはそのままの意味だろうか?
俺としては変わってるならうれしいんだが。
そう思いながら水の魔法で顔を見る。
、、、うぅん。
変わってはいる。
確かに変わってはいるが、やはりブサイクだな。
前より少しマシにはなってるんだが。
「その顔だったら普通に受け入れられそうだな。まあ、作っちゃったし、この仮面は受け取ってよ。良い効果もつけてるし」
レオはそう言いながら、もう1度俺に仮面を差し出してくる。
良い効果か。
期待して良さそうだな。
「ふむ。視界はあまり塞がれないな」
俺は早速つけてみる。
何か大きな変化があるのかと思ったが、そんなことはなかった。
未来でも見えるようになるのかと思ったが、そんな効果はないようだ。
効果を聞こうと、レオを見ると、
「な、なんだ!?」
今まで見えなかったモノが見えた。
虹色に輝く大きな塊。
それが、レオの胸の辺りにあるのだ。
これはまるで、金貸しを殺したときに浮いていた魂のよう。
「多分見えているのは魂だよ。それがこの仮面の効果。魂が見えるって言うモノ」
俺の見えているモノについて説明してくれる。
なるほど。
やはり魂だったのか。
俺が納得していると、持っているもう1つのモノも差し出してきた。
「これは腕輪?」
俺は受け取ったモノを眺めながらつぶやく。
全体的に青く、竜の形が彫ってある。
指でつまんで様々な角度から見ていると、
パチンッ!
突然レオが指を鳴らした。
すると、俺の津、編んでいた腕輪が青く光る。
「それがリベンを召喚する合図ね」
え?
俺を召喚する合図?