76.転生者同士の協力
「難しいな」
俺は悩んでいた。
もしレオと手を組んだとして、敵がどれだけ強いか俺には分からない。
というか、レオにとっては俺なんて捨て駒程度の認識なんじゃないだろうか?
使えれば使うし、使えなければ殺す。
その程度だと思う。
「いいだろう。だが、いくつか質問を良いか?」
俺は協力することにした。
ここで拒否したら殺されるだろう。
なら、生存率が高い方法をとるしかない。
どうするかは後で考えれば良いのだ!
「よし!じゃあ、契約成立!もちろん報酬も上げるよ」
契約が成立してしまった。
はぁ。
世界での情報を集めるとか言う問題じゃなくなってしまった。
困ったな。
困ったし、やけ食いするか。
後、残り3人だし、
一気に食べてしまおう。
「はぁ~。報酬は何をくれるんだ?」
俺は食べながら報酬を聞く。
こうなってしまったら、報酬に期待するしかないな。
ほとんど命をかけてるからな。
命に釣り合う報酬をくれることだろうよ。
「ん~。とりあえず、こっちを向いてくれる?」
レオの指示に従って、俺は振り向く。
そういえば、こんな顔だったよな。
手にはいろいろなモノを持っている。
「よいしょ。リベンだっけ?リベンは顔が、そのぉ~。人間には好かれない顔なんだよねぇ。だから、、、って、あれ?」
レオは手の中の仮面を差し出しながらそういった。
そうか。
俺の顔が不細工だから、仮面で隠せと言いたいのか。
だが、なぜか動きが止まっている。
早く渡して欲しいんだが。
まさか、レオの敵に時を止められる能力者がいるのか!?
と、思っていたが思ってもいない言葉をレオは口にした。
「か、顔が変わってる」